ニュース

トランスコスモス、ECプラットフォーム「Shopify」とデータマーケティングツール「b→dash」の連携ソリューションを提供

 トランスコスモス株式会社は30日、ECプラットフォーム「Shopify」と、株式会社データXのデータマーケティングツール「b→dash」を連携し、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)を活用したEC統合型マーケティングプラットフォームの提供を開始すると発表した。

 Shopifyは、世界175カ国、170万店舗以上で利用されているECサイトプラットフォーム。トランスコスモスは、Shopifyのエンタープライズ版「Shopify Plus」の提携企業として認定された最上位の公式パートナーとして、Shopifyのストア制作を含むECワンストップサービスを提供している。

 一方、Shopifyのパブリックアプリは海外市場向けが多いため、定期購入などの日本の商習慣に適したCDP、MA、CRMなどのデータマーケティングサービスはまだ少なく、API連携できるツールであってもサイロ化されたEC、SNSなどのマーケティングデータや店舗データを取得・統合するには、複雑なデータベース構造の理解や高度なエンジニアリング作業が必要となり、導入や活用において大きな障壁になっていると説明。さらに、導入後のマーケティングPDCA運用は、ノウハウや社内リソース不足の課題により、想定した効果が創出できないといった課題も多く顕在化しているという。

 b→dashは、マーケティングプロセス上に存在するあらゆるデータを、取得・統合・活用・分析するSaaSで、顧客企業のニーズに応じて、CDP、MA、CRM、web接客、BI、CMS(フォーム)、レコメンド、広告連携など、さまざまな機能をオールインワンで提供するサービス。

 トランスコスモスでは、日本国内でのEC企業への導入実績と、Shopifyの強みである「ノーコード」思想をもつアーキテクチャーを備えていることなどからも、継続的に相互補完ができるため、データX社との業務提携に至ったとしている。

サービス相関図

 Shopify×b→dashによるEC統合データソリューションでは、トランスコスモスはプライベートアプリの開発実績をもとに、b-dashのCDPとShopifyのデータベースをシームレスに連携するプライベートアプリを開発・提供を開始した。Shopify上のユーザー行動データや、その他データがすべてシームレスかつクイックにつながることで、「データ連携や加工、統合」を都度する必要なく、スピード感を持った分析や売上拡大施策を実行できるとしている。

 さらに、トランスコスモスのデータ活用やEC運営ノウハウも織り込んだ、Shopify専用のテンプレートを活用することで、さらなるPDCAの高速化を実現する。

 また、マーケティングPDCA運用に課題を持つ企業に対しては、戦略や現況を分析理解した上で、最適なデータ設計およびデータ活用の企画、実施、モニタリングを行うデータ活用支援サービスも提供することで、顧客企業のEC売上拡大を支援する。

 今後は、さらに顧客企業のさまざまな既存システムと連動できるEC統合システムの企画開発を進め、CDPとして市場ニーズにマッチする一気通貫のソリューションを順次発表していくとしている。