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セキュアブレイン、不正ログイン・不正利用を検知するモバイルアプリ向けSDK「Scam Radar Mobile SDK」を販売

 株式会社セキュアブレインは27日、Webサービス・決済サービスを伴うAndroid・iOS用モバイルアプリケーションに、なりすましによる不正ログインや不正利用を検知する機能を組み込むことが可能なSDK「Scam Radar Mobile SDK」を、金融機関やECサイト向けに販売開始した。価格は要問い合わせ。

 セキュアブレインでは、金融機関やECサイトを対象にしたPC向けの不正予兆検知サービス「SecureBrain Scam Radar BD」を2019年に開発し、販売を開始している。今回、金融機関やECサイト事業者が顧客に配布するモバイルアプリケーション経由での、不正利用検知に対する要望を受け、「SecureBrain Scam Radar BD」の機能をモバイルアプリケーションに組み込むことが可能なSDKを開発した。

「Scam Radar Mobile SDK」構成イメージ

 Scam Radar Mobile SDKは、モバイルアプリケーションからのアクセス時に発生するテレメトリデータ(遠隔情報収集した利用状況データ)などをリアルタイムに分析する。インターネット犯罪を長年研究しているセキュアブレインがその知見を生かし、独自ロジックのビッグデータ分析で不正利用の可能性のある取引をリアルタイムに検知し、金融機関やECサイト事業者にアラートを通知する機能を提供する。

 また、オプションとして、検知時にユーザーに新たな認証などを追加することも可能。金融機関やECサイト事業者は、SDKを組み込んだモバイルアプリケーションを配布することで、なりすましによる不正ログインや不正利用を試みる攻撃に対応することが可能になる。日々更新が必要な検知エンジンは、セキュアブレインがメンテナンスをするため、アプリケーション開発企業は自社でメンテナンスをする必要がない。