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Microsoftが8月の月例パッチ公開、悪用確認済みを含む44件の脆弱性を修正

 日本マイクロソフト株式会社は11日、8月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Visual Studio関連のソフトウェア、Dynamics関連のソフトウェア、.NET 関連のソフトウェア、Azure関連のソフトウェア、Microsoft Malware Protection Engine。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)のみ。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで44件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが8件。

 修正する脆弱性のうち、「Windows Update Medic Serviceの特権の昇格の脆弱性(CVE-2021-36948)」については、既に悪用が確認されている。また、先月の月例パッチ以降にマイクロソフトが情報を公開した、「印刷スプーラーサービスの脆弱性(CVE-2021-34481)」「Windows 10の特権昇格の脆弱性(CVE-2021-36934)」「Windows LSAのなりすましの脆弱性(CVE-2021-36942)」の3件についても、今月の月例パッチで修正を行っており、マイクロソフトではユーザーに対して早急に修正パッチを適用するよう推奨している。