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CTCSP、超低遅延のビデオストリーミング配信を可能にするクラウドサービス「Phenix」を販売

 CTCエスピー株式会社(以下、CTCSP)は3日、米Phenix Real Time Solutionsのクラウド型ビデオストリーミング基盤「Phenix(フェニックス)」を同日より販売開始すると発表した。ライブ映像のリアルタイムな配信を実現可能にするサービスで、スポーツや音楽鑑賞などのイベントを、インターネット上にてリアルタイムに動画配信できるという。

 コロナ禍の環境下において、スポーツイベントや音楽コンサート、企業の商品説明会や株主総会など、さまざまなイベントがインターネット上でライブ配信されるようになった。しかし、従来のライブ配信では、映像の途切れを解消するためバッファを用意していることもあり、実際のイベントの進行と比べて遅延が発生する場合もあったという。

 「Phenix」は、リアルタイムにライブ映像をインターネットに配信するCDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスで、カメラで撮影した映像や音声データを、独自の技術で配信用の動画ファイル形式へ変換・圧縮して配信する。

 これにより、イベント会場で撮影されたライブ映像を1秒未満の遅延で視聴できる、超低遅延の配信を実現しており、ワールドワイドで数百万人の同時視聴にも対応可能。このため、スマートフォンやタブレット、PCなどを利用して、視聴者が遠隔にいる友人や知人と一緒に、スポーツイベントや音楽コンサートなどを楽しむオンラインイベントを開催できるとのこと。

 さらに、視聴者同士の会話を可能にするビデオチャットやイベント会場とのインタラクティブな質疑の機能も備え、双方向のコミュニケーションにも対応する。

 Phenixは、クラウド上で使用したデータ量に課金される従量課金制のサービスとなり、価格は月額基本料金30万円(税別)から。なおCTCSPは、Phenixを販売するのみならず、ライブ配信に関連するシステムの設定や構築、コンサルティングなどのサポートサービスも提供する。