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新明和ソフトテクノロジと日立ソリューションズ東日本、工場稼働監視「Nazca Neo Linka」とIoT/データ分析「WellLine」を連携

 新明和ソフトテクノロジ株式会社と株式会社日立ソリューションズ東日本は12日、両社がそれぞれ提供する、製造現場の稼働データをリアルタイムに収集する「Nazca Neo Linka」と、製造現場の設備と人の稼働データを可視化するIoT/データ分析ソリューション「WellLine」について、製品連携を開始した。

 Nazca Neo Linkaは、メーカーや製造年代の異なるさまざまな機器に対応したインターフェイスを備え、CNCやPLCといった各種センサーなど多種多様な設備のIoTデータを収集できる工場稼働監視ソリューション。一方で、これらを活用して、知見を導き出すところまで進めないという課題を抱える製造現場が数多く存在していることから、製造現場のデータ分析の強化策として、WellLineとの連携に至ったとしている。

 WellLineは、IoTとデータ分析を活用した生産性向上のためのアプリケーションで、製造現場の設備と人の稼働データを収集、可視化・分析する機能を提供。非生産・ロス時間を把握することで、生産性の改善に役立てられる。

 Nazca Neo LinkaとWellLineが連携することで、分析に必要な複合的な情報の組み合わせ評価から、稼働率低下の原因や品質に関する情報など多面的な分析が可能になり、製造現場におけるDXを促進すると説明。具体的には、Nazca Neo Linkaにより収集されたデータを、クラウド環境上で稼働するWellLineに取り込むことで、標準提供するアンドンをはじめ、各種分析画面での表示が可能になり、IoT導入の課題の一つであるデータ収集手段の拡張と煩雑なデータ収集の負担を軽減する。

 さらに、Nazca Neo Linkaの多様なデータ収集により、WellLineに取り込むデータの種類が大幅に増加するため、稼働状況にとどまらず、品質改善や設備の故障予兆検知など高度な分析・評価が可能となり、データ活用の範囲が大きく広がることで、製造現場における高い改善効果が期待できるとしている。

 新明和ソフトテクノロジと日立ソリューションズ東日本では今後、協力してデータ収集から分析に至るソリューション提供を展開し、製造業の現場改善をサポートしていくと説明。また、ソリューションの販売計画値として、2024年までに累計10億円以上の売上を見込むとしている。