ニュース

BLEセンサー機器でIoTを手軽に活用、IIJがパッケージソリューションを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は12日、安価なBLE(Bluetooth Low Energy)センサーを利用し、手軽にIoTシステムを構築できるパッケージ「BLE IoTスターターパッケージ」を、同日より提供開始すると発表した。

 BLE IoTスターターパッケージは、BLEセンサーから収集したデータをクラウドに送るためのゲートウェイ機器「Acty-G3」と、専用アプリケーション、データを保存し可視化するクラウドサービスを一括で提供するパッケージ。IIJが独自開発したゲートウェイアプリケーションにより、温湿度やCO2濃度などの環境データ収集や位置情報、設備モニタリングなど、IoT用途に幅広く利用できる各種BLEセンサーに対応しており、複雑な設定やプログラミングなしですぐに利用できるという。

 ゲートウェイ機器はAndroid OS搭載のActy-G3(CYBERDYNE Omni Networks製)を提供。IPX5の防水機能に加えて、マイナス20~55℃の使用温度に対応しており、環境を選ばずに利用可能。また、eSIM対応のカスタムモデル「Acty-G3e」も選択可能で、IIJのeSIMと組み合わせて運用できる。こちらは物理的なSIMカードが不要なため、接触不良による通信障害の低減が期待できるほか、耐久性の向上やSIMカードの盗難抑止にもつながるとのこと。

Acty-G3

 加えて、クラウドサービスへのデータ送信は、閉域のモバイルネットワークで接続するため、センサーデータの収集やデバイス管理はセキュアな通信環境で行えるとしている。

サービスイメージ

 IIJでは利用シーンの例として、飲食店やオフィス環境におけるCO2の見える化や、独居高齢者の生活状況の確認、工場における設備の異常振動の監視などを挙げている。

 価格は、ゲートウェイ機器1台あたり、初期費用が3万円、月額費用が650円で、別途通信費用がかかる。