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キヤノン、低消費電力や静音化を実現したオフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」3シリーズなど10モデルを発表

imageRUNNER ADVANCE DX C5870F(オプション装着時)

 キヤノンは6日、オフィス向け複合機の新製品「imageRUNNER ADVANCE DX」3シリーズ9モデルおよび「imageRUNNER」1モデルを、7月16日から順次発売すると発表した。

 新製品は、新開発の低融点トナーにより、本体の消費電力量を削減。従来、出力速度が毎分70枚以上の高速機はAC100V電源のコンセント2口が必要となっていたが、最上位機種である「imageRUNNER ADVANCE DX C5870F」はオプション装着時を含め、AC100V電源のコンセント1口で毎分70枚の高速印刷を実現した。

 電流制御を1秒間に約4万回行い、モーターに流す電流量をリアルタイムで調整し、余剰電流を削減することで、従来機種と比較して消費電力を約30%削減した。

 低融点トナーにより定着に必要な電力が削減されたことで、定着温度に到達するまでの時間の短縮化を実現。スリープ状態からの復帰時間を短縮し、速やかな出力を可能にした。定着フィルムの冷却範囲を拡大するなど、定着ユニットの冷却システムについても改良。病院や流通、小売業などでの出力に用いられる小サイズ紙(A5R/B5R)の出力速度の低下を抑制し、生産性向上を実現した。

 また、モーターに流れる電流量をリアルタイムで制御できる新モーターを採用することで、振動の原因となる電流量と回転の粗さの改善により振動数が減少し、駆動音の静音化を実現。反転部のセンサーフラグに対して紙の当たる角度の変更や消音材を追加し、通紙中に紙が部品に当たることで生じる突発音を低減した。

 定着器やドラムなどで使われるビスについても大幅に削減し、消耗部品の交換に要する時間を短縮。工具を使わずに交換でき、交換作業における効率を向上した。

 また、クラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」との連携により、認証によるセキュアな印刷や、集計レポート機能、外部クラウドサービスヘのスキャン送信などのドキュメント管理機能を強化した。

 imageRUNNER ADVANCE DX C3800シリーズ/imageRUNNER C3222Fの希望小売価格は135万円(税別)からで、2021年10月上旬より順次発売。