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富士通と日本IBM、医療向けソブリンクラウド基盤の構築とAI活用で医療DXを加速
2026年5月18日 12:18
富士通株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は15日、2025年9月に発表した協業検討のうち、「ヘルスケア」領域における協業を具体化したと発表した。両社では、データ連携を加速させるための医療向けソブリンクラウド基盤の構築と医療AIソリューションの相互活用を推進するという。
この協業は、国が推進する医療データ利活用基盤の整備や医療DX施策を補完しながら、医療機関の運営効率化とデータ活用の高度化を進めることを目的としており、具体的には、2つの取り組みを推進する。
1つ目の「医療向けソブリンクラウド基盤の構築」では、両社が共同で同基盤の構築を推進する。富士通が提供するソブリンクラウド環境を共通の基盤としつつ、富士通および日本IBMがそれぞれの電子カルテソリューションを稼働させる構成を採用することで、医療機関はデータ主権やセキュリティに配慮されたクラウド型の医療ソリューションを利用可能になるという。
2つ目の「医療データ活用とAIによる医療業務の高度化」では、両社が持つ医療業界向けAIソリューションを相互に活用し、患者・医療機関の合意のもとで、複数の医療機関のデータを安全に連携・活用できる環境を構築。AIとの組み合わせにより、病院業務の効率化と診療支援の高度化を推進するとした。
なお、具体的なユースケースとして、診療記録や看護記録などの医療文書作成支援、DPCコーディング(診断群分類に基づく診療報酬請求の分類作業)をはじめとして、現場業務の効率化に資するAI活用の実装を進め、医療従事者が本来業務に集中できる環境の実現を目指すとしている。
加えて、両社は治験に適した患者の探索や臨床研究の効率化など、医療と創薬の連携を加速するユースケースについて検討し、一部は着手している。両社が複数の医療機関と連携を進めることで、それらの医療機関が持つデータをオンデマンドかつ横断的に活用し、一人ひとりの患者に最適な治験機会が提供されることを目指す。
