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アシスト、SAP S/4HANA環境の構築を支援する「のまわりソリューション for SAPシステム」

企画・要件定義から実装、運用まで各フェーズで利用企業をサポート

 株式会社アシストは1日、SAPジャパン株式会社の認定パートナー制度「SAP PartnerEdgeプログラム」において、Service Authorization-SAP HANAパートナー認定を取得し、SAP S/4HANA環境の構築・移行を支援サービス「のまわりソリューション for SAPシステム」を提供開始すると発表した。

 アシストは、SAP ERPから次世代ERPであるSAP S/4HANAへのスムーズな移行を行うとともに、実績あるSAPアプリケーションを新規に導入する場合においても、顧客企業を強力に支援できるよう、今回、Service Authorization-SAP HANAパートナー認定を取得。SAP S/4HANAの構築・移行を支援する「のまわりソリューション for SAPシステム」を提供開始する。

 その「のまわりソリューション for SAPシステム」では、アシストが実際のSAPアプリケーション環境で検証した実績やノウハウをもとに、構築・移行の全工程を「企画・要件定義」「実装」「運用・サービス」の3フェーズに分け、現状のシステム把握から、海外を含む複数拠点への展開までをトータルに支援するという。

 最初の「企画・要件定義」フェーズでは、SAPシステムの利用状況や移行に伴う影響分析を自動で行い、プロジェクトの期間短縮やリスク低減、コスト削減の実現に寄与する「移行アセスメント」、移行が実現可能かを機能検証するために、SAP環境に合わせたデータを簡単に準備できる環境を用意する「検証環境の構築」といったメニューを提供する。

 また「実装」フェーズでは、マスターデータや伝票データの移行に伴う膨大なデータ加工処理の手間や時間、品質のばらつきに関する課題払拭、またSAPシステムと周辺システムとのデータ連携などをスムーズに行い、移行期間の短縮を図る。

 さらに現行アドオンを見直し、Progress Corticonなどのビジネスルールエンジンを用いて、SAP本体に手を加えず外出しでの開発を行うことにより、複雑な業務ルールの可視化とアドオン開発の削減を目指す。加えて、SAPシステムのデータか非SAPシステムのデータかを問わず、全データを横ぐしで可視化する基盤を短期間で構築することにより、開発、メンテナンス効率の向上を図るとしている。

 このほか、システム稼働前に大量の本番データを即座に複製し、機能テストを効率的かつ十分に実施するほか、最小限のリソースで実環境に即した性能テストを実施することで、国内外の多様な拠点で大規模に利用されるシステムの品質を安定させるとした。

 最後の「運用・サービス」フェーズでは、Qlik Senseの連想技術により、SAPを含む複数のデータを集約・統合し、シームレスにデータ探索を行えるように支援する。また、複数のSAPシステムや周辺システムの処理連携を一元管理することで業務を自動化・効率化して、コスト削減と高品質な業務システムを実現する。SAPに対する操作はノンコーディングかつ運用に合わせ柔軟に自動化可能。システムに操作ガイドをビルトインすることで、ヘルプデスクの対応工数の削減も行えるという。

 さらに、先行する拠点の開発環境または検証環境のSAPを、グローバルの多拠点へと容易に展開(ロールアウト)可能にする仕組みも提供するとのこと。