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セールスフォース・ドットコム、非営利団体向け「Nonprofit Success Pack」を日本で提供

 株式会社セールスフォース・ドットコムは7日、非営利団体向け製品「Nonprofit Success Pack(以下、NPSP)」を、従来から提供してきたその他のCRM製品群と合わせて「Nonprofit Cloud」というブランド名で、日本語で提供すると発表した。

 Nonprofit Cloudは、Salesforce Customer 360プラットフォームと業界標準のデータモデルであるNPSPをベースに構築された、非営利団体向けのソリューション。資金調達、プログラムマネジメント、マーケティング、テクノロジーの各部門間の共同作業を可能にし、高い生産性を実現する。

 非営利団体は、Nonprofit Cloudを利用することで、組織と関連情報を一元化された画面で共有でき、団体の活動資金集めや団体運営をサポートし、非営利団体の独特なニーズを満たすことができる。また、異なるシステムとの接続やプロセスの合理化、重要な意思決定ポイントの表示など、団体運営に必要な機能を利用でき、サポーターや寄付者、有権者のニーズに俊敏に対応できるとしている。

 セールスフォース・ドットコムでは、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンが、寄付管理基盤としてNonprofit Cloudを国内で初めて採用したことを発表した。プラン・インターナショナル・ジャパンは、世界70カ国以上で活動を展開する国際NGOプラン・インターナショナルの一員で、内閣府に認定された公益財団法人として、子どもの権利が守られ、女の子が差別されない公正な社会を実現させるために活動している。

 プラン・インターナショナル・ジャパンでは、従来の寄付者管理システムを刷新し、ミッションを達成するための体制強化を図るとともに、より満足度の高い寄付者体験を生み出すことを目指し、Nonprofit CloudおよびNPSPを採用したという。

 これにより、例えば支援者の問い合わせや要望を分析しやすい形でNPSPにデータ蓄積していくことで、日々変わる状況に素早く適応し、常に最適なサービスを提供できるようになると説明。また、ソリューションは、団体職員がオフィスにいなくても日々の業務や職員間のコミュニケーションを取れるようになるため、柔軟で場所にしばられない働き方とともに、これまで以上に効率的で安全な運営を実現するとしている。

 プラン・インターナショナル・ジャパンでは、これらの新しい取り組みを通して、支援者の信頼を高めると同時に、団体運営の効率化を図ることで、世界の子どもたちが直面する課題解決に向けてインパクトの最大化を目指すとしている。

 セールスフォース・ドットコムでは、製品の1%(寄贈・割引販売)、株式の1%(助成金)、就業時間の1%(ボランティア)を活用してコミュニティに貢献する、ビジネスと統合した社会貢献活動「1-1-1モデル」を創業当時より行っている。今回、プラン・インターナショナル・ジャパンが導入したNonprofit Cloudは、この社会貢献モデルの「製品の1%」の還元に基づいて、セールスフォース・ドットコムが非営利・教育機関向けにSalesforce製品を特別に無償・割引価格で提供する。

 セールスフォース・ドットコムは、今後もさまざまな社会課題解決に挑む非営利団体を支援すべく、新しく画期的なテクノロジーへのアクセスを確保し、簡単に使えるようにすることで、未来に向けての非営利団体の取り組みをサポートしていくとしている。