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KPMGコンサルティング、 シェアードサービスセンターの改革支援サービスを提供

 KPMGコンサルティング株式会社は31日、デジタル技術を活用し、マネジメントとオペレーションの両面で品質・効率・堅牢性を追求した、シェアードサービスセンター(以下、SSC)改革支援サービスの提供を開始した。

 KPMGコンサルティングでは、SSCのあるべき姿として、DXを融合させた戦略的デジタルSSC(DX-SSC)を提言している。DX-SSCでは、BPR(Business Process Re-engineering)とデジタル技術の活用により、受託業務を徹底的に効率化し、オペレーションやガバナンスを統制するマネジメントの下で、高品質・高効率な運用を継続的に遂行する。

 さらに、ここで得たノウハウを組織的に蓄積しながら、活動を自主的に遂行する業務コンサルタントを育成して自走体制を確立し、最終的には最新デジタルツールを調査・研究できる機能を備え、より高度なノウハウとナレッジを活用することで、さらなる品質・効率の追求と受託業務の拡大を目指す。

 KPMGコンサルティングは、計画策定から高度化までDX-SSCの実現に必要なフレームワークを有しており、各企業の課題をスピーディーかつ効率的、有効的に解決するため、総合的に支援を行う。

 具体的なサービス内容としては、既存SSCの再構築として、現状分析と合わせてあるべき姿を見直し、KPMGの方法論であるTarget Operating Model(TOM)を活用して、DX-SSCのオペレーション方法を設計する。ハイレベルのKPI定義、モニタリング・評価方法を検討した上で、DX-SSCへの移行推進計画をまとめる。計画には、DX-SSCに必要な人材像や育成ロードマップを含む。

 本番稼働前には、PoC対象業務を選定し、BPRによる新業務の要件定義を行う。全体最適を見据えながら、活用するデジタルソリューションの評価・選定、デジタルツールの設計・開発、パイロット導入、運用、評価を進める。また、本格稼働に向けて、新しい業務運用ルールの構築、ノウハウの蓄積・集約方法を検討し、人材トレーニングの準備を行う。

 DX-SSCの稼働に向けては、パイロット運用の評価結果からTOMに基づくプロセスやルールなどを更新・ブラッシュアップした上で、さらなるガバナンス強化に向けた仕組みを検討し、本格稼働を推進する。対象業務のKPI具体化とKPIモニタリングの仕組み構築、ノウハウ蓄積・集約の仕組み構築とノウハウ活用モデルを策定する。また、人材トレーニングの実施、デジタル技術研究体制構築を進める。

 DX-SSCの高度化に向けては、戦略・ミッション・TOMの見直しと、業務のさらなる効率化、ガバナンス強化を推進する。DX-SSC内の業務コンサルタント育成により自走化を進め、最新デジタル技術のトレンドや情報収集を行い、グループ内の受託対象業務の拡大、活用するデジタル技術の拡大を実現する。また、目指す方向によっては、グループ内のすべてのバックオフィス機能の集約や、外部企業からの業務受託も検討が可能としている。