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IDCフロンティア、「不正侵入検知/防御サービス(IDS/IPS)」にSOCによるマネージドセキュリティサービスを追加

 株式会社IDCフロンティアは27日、データセンターとクラウドサービスのネットワーク通信を監視し、不正な侵入を検知・防御する「不正侵入検知/防御サービス(IDS/IPS)」を強化し、新たに24時間365日体制のセキュリティ監視センター(SOC)によるマネージドセキュリティサービスを加え、提供を開始した。

 IDCフロンティアでは、企業のITシステムに対するサイバー攻撃が増加する一方で、オンプレミスとクラウドとの共存など、複雑化したインフラ環境でのセキュリティ対策も重要となっている状況を受け、企業においては、容易な導入が可能なセキュリティ対策システムに加え、専門家が脅威を分析して対策を提示するサービスなどへのニーズが高まっていると説明。

 こうした要望に対応するサービスとして、従来提供していた不正侵入検知/防御サービス(IDS/IPS)を強化し、データセンターおよびクラウドへの攻撃や脅威に対する検知と防御だけでなく、攻撃や脅威に対してセキュリティの専門スタッフが対応を行う、セキュリティ監視センターによるマネージドセキュリティサービスをオプションとして提供する。

「不正侵入検知/防御サービス(IDS/IPS)」の概要

 不正侵入検知/防御サービス(IDS/IPS)は、顧客のニーズに応じて選択できる、物理アプライアンス型とクラウド型の2種類のサービス形態を用意する。物理アプライアンス型は、顧客環境での専有利用が可能で、ハウジング環境のネットワーク配下の通信を一括して監視できる。クラウド型は、データセンターとクラウドの両方で使うことができ、対策が必要な機器にエージェントをインストールするだけで利用を開始できる。

 物理アプライアンス型は、機器の設置から設定と構築、利用開始後の機器運用監視・保守までをIDCフロンティアが行うため、顧客は入館作業や複雑な設定などを行う必要がない。クラウド型は、初期設定作業やサービス開始前のチューニング作業をIDCフロンティアが行い、顧客は対象機器にエージェントをインストールすることで、機器のセキュリティ運用監視が行える。

 物理アプライアンス型とクラウド型のオプションとして提供するマネージドセキュリティサービスは、SBテクノロジー株式会社の「マネージドセキュリティサービス(MSS)」を採用。セキュリティアナリストが顧客のシステム環境を24時間365日体制で監視し、セキュリティアラートが上がった場合には攻撃の有無や影響度など脅威の分析を行い、対策案を通知する。また、インシデント発生時は、攻撃の遮断などの一次対応やチューニングも行い、顧客のセキュリティ運用を最適化する。