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NTTぷらら、ISP事業において「Cisco NCS 5504」を採用 今後のトラフィック増大への柔軟な対応も期待

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は24日、株式会社NTTぷららが、ISP向けのネットワークエッジルータとして、「Network Convergence System(NCS) 5500シリーズ」中の1モデル「Cisco NCS 5504」を導入したと発表した。

 インターネット接続サービスをコンシューマや法人に提供しているNTTぷららでは、近年、動画利用の増加等により、同サービス用ネットワークにはトラフィック増大への対応が求められていた。さらに、コロナ禍によって全国規模でリモートワークやオンライン授業などが実施されるようになったことで、この傾向が拡大。従来にない膨大なトラフィックに対応し、ユーザーはこれまで通りの快適な利用環境を提供することが、ISPとして喫緊の課題になっていたという。

 同社では、こうした課題に対応するため、ネットワーク、とりわけ大量のアクセスを集約するエッジでの早急な拡張が必要となったほか、データセンターについても、大型機器がスペースと消費電力を圧迫していたことから、拡張性の改善への対応も並行して求められていたとのこと。

 そこで今回、これらの課題を解決するため、アクセス網を収容するエッジルータにNCS 5504を導入した。これにより、大容量のアグリゲーション機能を提供しながら、省電力、省スペースをも実現するという相反する2つの課題を同時にクリアするとしている。

 また、トラフィック増加を見込んだ拡張可能な構成ながら、消費電力の削減や設置スペースの省力化に貢献できること、あわせて、ネットワークの導入・運用負荷を最小限に抑えられることが評価されたという。

 なおNTTぷららは今後、さらにトラフィックが拡大した際に、筐体を変更することなく、より高密度の100Gbpsポートを備えるラインカードを追加し、需要に対して柔軟に対応できることも期待している。