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プレミアリーグ、Oracleの技術を利用して試合中に統計情報を提供

チームの勝敗確率や10秒以内にゴールを決める確率などを計算

 米Oracleは6日(米国時間)、サッカーリーグのプレミアリーグが、公式クラウドプロバイダーとしてOracleを選定したと発表した。プレミアリーグはOracleと連携し、同社のデータとアナリティクス、機械学習の技術を利用することにより、プレーに関する統計情報を試合中に提供するという。

 この新機能「Match Insights - Powered by Oracle Cloud」では、2021/22シーズン(8月14日開幕予定)から、世界各地で放送やプレミアリーグのソーシャル・チャンネルを通じて、高度な選手パフォーマンス・データと統計情報が提供され、利用する機械学習モデルは、ライブデータストリーム、リアルタイムトラッキングデータ、リーグの各選手について収集した情報、過去の数千試合に基づいて、直ちに結果を生成するように開発されているとのこと。

 具体的には、チームがボールを持っている、または持っていないときの全選手の位置を追跡する「Average Formation(平均フォーメーション)」、試合の残りを10万回シミュレーションし、チームが勝つか引き分ける可能性を計算する「Live Win Probability(ライブ勝利確率)」、ボールを持っているチームがその後10秒以内にゴールを決める確率を導き出す「Momentum Tracker(モメンタム・トラッカー)」、といった統計情報が提供される。

 このうち「Average Formation」では、攻撃時と守備時のチームフォーメーションの違いを明らかにでき、試合中、ファンはチームが相手の戦術にどのように反応するかを確認できるほか、視聴者はさまざまなプレースタイルの背後にある戦略を理解できるとした。

 また「Live Win Probability」では、4年間の試合データをベースとしており、チームがホームかアウェーか、現在のスコア、与えられたペナルティー、ピッチ上の選手、レッドカード、試合の残り時間を考慮して結果が導き出されるという。

 「Momentum Tracker」では、過去数千試合および現在のポゼッションの直近5イベントまでのデータに基づいて算出され、パスの結果、ポゼッション時のドリブル、タックル、現在のピッチ上の位置が考慮されるとのこと。