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ネットアップ、NVIDIA・富士通とのAI/機械学習向けデータ管理ソリューションの技術協業を強化

 ネットアップ合同会社は27日、米NVIDIAおよび富士通株式会社とのAI/機械学習向けデータ管理ソリューション分野での協業を強化し、富士通から提供開始されるMLOpsソリューションに、ネットアップのAI/機械学習データ向け管理ソリューションが搭載されたと発表した。

 ネットアップは、2018年からNVIDIAとグローバルで協業し、AI/機械学習向けデータ管理ソリューションを提供している。ソリューションは、AIやデータ分析で使用するビッグデータの処理を、ネットアップのストレージで高速かつ効率良く行い、オンプレミス、IoTエッジからクラウドに至るまで、平易な操作で広範囲かつ柔軟に展開できる機能を搭載。さらに、データサイエンティストやデータエンジニアなどのAI従事者が、AI/機械学習モデルを効率よく作成/運用できるよう、インフラ知識を必要とせず、簡単な操作で活用できる仕様となっている。

 また、ネットアップでは、AI/機械学習分野でより幅広い技術とソリューションを提供できるよう、2020年から富士通、NVIDIAと技術協力を行い、3社のソリューションを連携させる技術検証を行ってきた。ネットアップははこれ以前から、データ管理ソリューションで両社と協力してきたが、今回、3社のAI/機械学習ソリューションを連携させる技術検証を終え、ハードウェアからソフトウェア、サポートまで通貫した富士通のMLOpsソリューションとして提供する。

 富士通から提供されるMLOpsソリューションは、富士通の「FUJITSU AI Zinraiディープラーニング システム」に、ネットアップのAI/機械学習ソリューション「NetApp AI Control Plane」を組み合わせたもので、AIの開発と運用を統合し、一連のライフサイクルの実現をご支援する。「FUJITSU AI Zinraiディープラーニング システム」は、NVIDIAの高速GPUを搭載したサーバーと、GPUに最適化されたソフトウェアカタログのNGC catalogを組み合わせ、動作検証して提供する垂直統合型商品となる。

 ネットアップでは、同社のソリューションが富士通のトータルソリューションの一部として利用できるようになることで、AI/機械学習でデータ活用する顧客の利便性をさらに高められると説明。さらに今後も、3社の連携体制を強めていくとしている。