ニュース

IIJ America、北米市場向けにSASEプラットフォーム「Cato Cloud」のフルマネージドサービスを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は19日、100%子会社の米IIJ AmericaがイスラエルのCato Networksと提携し、Cato NetworksのSASEプラットフォーム「Cato Cloud」のマネージドサービスを、「SASEプラットフォームサービス タイプC」として提供を開始したと発表した。

 SASEプラットフォームサービス タイプCは、Cato Cloudサービスの導入、設定から運用までをワンストップでサポートするフルマネージドサービス。IIJ Americaは、日系企業を含め、北南米に拠点を持つ顧客を対象に販売する。

 IIJでは、米国においても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、快適かつセキュアなリモートアクセス環境を導入したいという要望が増えている一方、特にIT専任者がいない企業では短期間での導入が難しいのが現状だと説明。さらに、アクセス速度とセキュリティの両立も求められることから、IIJ Americaではこうした要望に対応するサービスとして、Cato Cloudをフルマネージドサービスとして提供する。

 企業はサービスを利用することで、ユーザーが使用するモバイル端末は世界65カ所以上に設置された接続ポイント(PoP:Point of Presence)から最寄りのPoPを自動選択し、SASEプラットフォームに接続できる。SASEプラットフォームが稼働するCato Cloudのグローバルプライベートバックボーン内で最適経路が適用されるため、世界中のどこからでも快適に社内データやクラウドサービスにアクセスできる。

 モバイル端末とPoP間の接続は2要素認証、シングルサインオン、暗号化などのセキュリティで保護される。また、拠点に専用エッジ端末(Cato Socket)を設置することで、容易に拠点全体をSASEプラットフォームに接続できる。

 つなぎたい拠点・ユーザーをSASEプラットフォームに接続するだけでサービスを利用でき、接続された全拠点をリモートで一括管理できる。拠点に設置したエッジ端末とすべてのモバイルユーザーの接続ポリシーやセキュリティポリシーを一元的に設定でき、専用の管理画面からネットワークの利用状況や運用状況をリアルタイムで確認できる。顧客の要件に合わせて、初期設定や運用中の設定変更もIIJ Americaのエンジニアがリモートで行うため、インフラ運用の負荷とコストを軽減できる。

 サービスの提供価格は、初期費用が1440ドルから、月額費用が430ドルから。

「SASEプラットフォームサービス タイプC」の提供イメージ