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凸版印刷の金融業界向けAI校閲・校正支援システム、オンライン校正・回覧機能を強化

 凸版印刷株式会社は15日、金融業界向けの印刷物・デジタル媒体における制作から校正業務の効率化を支援する「AI校閲・校正支援システム」において、オンライン校正・回覧機能、およびコミュニケーション機能を強化したと発表した。

 AI校閲・校正支援システムは、日本語チェックや表記ルールチェックなどの「自動チェック機能」と、複数人が同時に作業できる「オンライン校正機能」によって、校閲・校正作業の負荷削減と、制作業務全体の効率化を支援するもの。

 今回の機能強化では、同一ファイルに対する赤字入れを、複数人で同時に、より手軽に行えるようにした。関係者間で、校正内容や疑問を共有し速やかに解決・認識統一が可能になるため、リモートワーク下での社内回覧・校正業務がより容易になるとしている。

 また、自動チェック機能と組み合わせることで、アップロードしたファイルに対して、問題個所にアラートが提示された状態から校正業務を開始することが可能。自動チェックをもとに複数人で制作ファイルを確認できるため、リモートでの確認・校正業務を支援するだけでなく、作業者の負荷削減と効率化に貢献するとした。

 さらに、日本語誤り個所の推測精度の向上を目的として、学習~推論アルゴリズムにGoogleの自然言語処理モデル「BERT」を採用した。今後、BERTの特徴である追加学習のしやすさを生かし、効率の良い精度向上を行えるようになるとのことだ。

 価格は、初期費用が500万円、運用費用が月額40万円。