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アズジェント、IoT製品の開発・テストから運用までのトータルセキュリティを実現する「Karamba's Total IoT Security」

 株式会社アズジェントのIoT/コネクテッドカーソリューション・パートナーであるKaramba Security(以下、Karamba)は12日、IoT機器への組み込み制御からコードの脆弱性解析、モニタリングまで機能拡充を行った新しいソリューション「Karamba's Total IoT Security」を発表した。

 Karamba's Total IoT securityは、機器の組み込みソフトウェアをサイバー攻撃から防ぐセキュリティ製品「XGuard Protect」に、セキュアな開発プラットフォームとしてコードの脆弱性解析によるリスクの可視化を行う「Vcode」と、大規模なIoTセキュリティ・モニタリングを実現する「XGuard Monitor」を追加することで、IoT製品のライフサイクル全体を通じてシームレスに適用できるトータルセキュリティソリューション。

 全世界で1200万台のIoT機器に導入実績を持つXGuardに、開発・運用のセキュリティソリューションを統合することで、製品に対するセキュリティ対策だけでなく、製品の開発・テスト段階から運用デリバリー段階まで、一貫したセキュリティを提供する。

 Vcodeは、IoT機器のファームウェアに対してバイナリ解析を行うことで、セキュリティ上の問題点を可視化。プラットフォーム固有の情報をもとに優先度を考慮し、解決策を提案する。セキュリティレベルと進捗の管理、チェックリストによるコンプライアンス検証を実施し、レポート化が可能。継続的インテグレーション/継続的デザイン(CI/CD)パイプラインとの連携も容易に行える。

 XGuard Monitorは、エージェントで各種イベントを収集し、AIを利用した相関分析により障害の予兆を検知する。イベントノイズを最小限に抑え、スループットを90%以上削減することで、数百万台の導入デバイスをサポート。IoTデバイスの動作を、事前に定義されたポリシーや過去のベースライン、類似デバイスのプロファイルなどと比較することで、広範な脅威を検知・分析を実現する。

 また、すでに稼働しているIoT機器や運輸車両なども、ファームウェアのアップデート時にXGuard Monitorのエージェントを追加することで、セキュリティ状況のモニタリングが可能になり、従前は対策が難しかった既存IoT機器や稼働中の車両などのセキュリティ対策を効果的に実現できるとしている。

XGuard Monitorの管理画面イメージ