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APRESIA Systems、ローカル5Gシステム「ApresiaAERO」シリーズを販売開始

 APRESIA Systems株式会社(以下、APRESIA)は5日、ローカル5Gシステム「ApresiaAERO」シリーズの販売を開始した。

 ApresiaAEROシリーズは、「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」という特徴を持つ5Gネットワークを、企業・自治体が独自に構築することを可能にするローカル5Gシステム製品。

 既存のLTEシステムを利用せず、単体で構築が可能なスタンドアローン(SA)方式と、周波数帯は広いエリアをカバーしやすいSub6の4.5GHz帯を採用。システムの要となる5Gコアは、オープンソースの「free5GC」をベースに自社開発することで、顧客がローカル5Gを導入して実現したいことと、できるだけコストは抑えたいという、2つの課題を同時に解決する投資効率に優れた製品だとしている。

システム構成イメージ

 製品ラインアップは、アンテナユニットの「ApresiaAERO-RU100」、端末の「ApresiaAERO-UE100」、集約ノード/分散ノードの「ApresiaAERO-CDU100」の各製品。ApresiaAEROシリーズのローカル5Gシステムと接続可能な5GコアのApresia5Gコアは、年間サポートライセンスの購入後に、サポートサイトから提供する。

 また、オープンソースである「free5GC」を利用した5Gコアの開発は、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施している「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先導研究」で採択された「オープンソースソフトウェア技術(柔軟性・低コスト)」でも研究、開発を行っており、そこでの成果は今後、順次実装していく予定としている。

 セイコーソリューションズ株式会社は5日、ApresiaAEROシリーズにおいて、PTPグランドマスタークロック「Time Server Pro.シリーズ」の接続検証を実施し、利用可能であることを確認したと発表。5Gの特徴である「超高速・大容量」「超低遅延」「多数同時接続」を実現するためには、システムの同期運用において正確な時刻情報が必要だとして、セイコーソリューションズは高精度時刻同期のエキスパートとして、APRESIAとタッグを組むことで、国産メーカーである強みを活かし、顧客のローカル5Gシステム導入を支援するとしている。

アンテナユニット「ApresiaAERO-RU100」
端末「ApresiaAERO-UE100」
集約ノード/分散ノード「ApresiaAERO-CDU100」