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凸版印刷とTIS、ローカル5G接続での相互接続を目指した技術連携を開始

 凸版印刷株式会社とTIS株式会社は19日、ローカル5Gでの相互接続を目指し、技術連携を開始すると発表した。

 ローカル5Gネットワークは、通信事業者が全国で展開する5G通信サービスとは異なり、限られたエリア内で利用できる局所的な5Gネットワークとなる。局所的な無線ネットワークとして広く利用されるWi-Fiは、カバーできる範囲の狭さ、電波干渉による大容量データ通信の遅延やセキュリティ性などが課題となっている。また、生産現場の自動制御、建設現場での建設機械の遠隔制御、大規模農場の自動管理や自治体が管理する河川の遠隔監視などの実現には、災害発生や大規模イベント開催などの影響による通信トラブルのない独立したネットワークが求められている。

 こうした課題に対し、凸版印刷とTISでは、相互の技術検証を目的としたローカル5Gの検証拠点を整備し、相互接続することで、超高速・大容量・低遅延・多接続といった5Gの強みを生かした実証実験を実施するとともに、企業・自治体における5G/ローカル5Gのさまざまな利用環境での有効性を検証していく。また、高解像度映像の相互リアルタイム配信、360度映像などのリアルタイム転送による新しいVR体験や機器の遠隔操作など、新たなビジネス展開も検討していく。

 凸版印刷とTISは、両社のローカル5G環境を接続し、拠点間でのローカル5Gの実証実験環境を2021年度中に構築する予定。周波数帯は、2020年12月の総務省による制度整備により新たに拡張されたSub6帯を扱うことを予定している。

 スタンドアロン方式のローカル5G基地局を両社の拠点に設置し、ローカル5G検証環境を整備することで、ローカル5Gを活用したデータ通信に関する技術検証を相互で行う。さまざまな技術を利活用できる拠点を立ち上げることで、新たな社会課題の解決に繋がるサー