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仮想キャラクターが商品説明などを行える「DNPバーチャル接客サービス」強化、オンライン決済が可能に

人の顔の動きを読み取るフェイストラッキング機能にも対応

 大日本印刷株式会社(DNP)は17日、VR(Virtual Reality:仮想現実)技術を用いて、バーチャルキャラクターが店舗やイベント会場などで接客やデモを行う「DNPバーチャル接客サービス」を機能強化すると発表した。今回は新たに、人の顔などの動きを読み取るフェイストラッキング機能と、オンラインでの決済を実現するライブコマース機能を搭載した。

 「DNPバーチャル接客サービス」は、販売員が遠隔地のオフィスや自宅などから、バーチャルキャラクターを自分の動きと同期(シンクロ)させて操作し、店舗等でディスプレーを見る顧客に対して、商品紹介やデモなどの接客を行えるようにしたサービス。非接触の接客を行えるのみならず、キャラクターや演出といったエンターテイメント性を持たせることにより、新たな体験価値を提供するという。

 今回の機能強化では、新たにフェイストラッキング機能を搭載した。従来は、VRゴーグルとコントローラを装着してキャラクターを操作していたが、株式会社キッズプレートとの連携により、カメラで人の表情を読み取るフェイストラッキングとキーボードによる操作だけで、人とキャラクターの動きをシンクロ可能にしている。

 これによって、操作が容易になり接客業務が効率化するほか、接客と同時に記録の記入等も行えるので、課題抽出や顧客分析の強化につながるとのこと。

 2つ目のライブコマース機能では、株式会社ギブリーのライブコマース「Virtual Store」を用いて、オンライン接客を行いながら、接客された顧客が商品・サービスの選択や購入・申し込みまでを行えるようにする。

 販売員は自身の顔、またはキャラクターで接客可能。「店内をビデオカメラで映し商品を見せる」「Webサイト画面を共有してサービス資料を見せる」など、多様な提案活動に対応する。一方、顧客は、接客を受ける日時の事前予約が可能。画面に映る商品・サービスを確認しながら、「もっと詳しく見せて」「サンプルがほしい」と要望することもできる。

 なおEC機能との連動により、4月以降、接客と同時に購入・申し込みまでをワンストップで行えるようにする予定だ。

ライブコマース機能のイメージ