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NTTデータ、Microsoft TeamsのチャットからRPAツール「WinActor」への指示を可能にするソリューションを開発

鹿島建設にて実証実験を開始

 株式会社NTTデータは19日、NTT-ATのRPAツール「WinActor」とMicrosoft Teamsのチャットを連携させ、Teamsのチャットメッセージから申請業務やOffice操作をWinActorが自動で実施できるソリューションを開発したと発表した。今後、同ソリューションの商用化を図る。

 このソリューションでは、WinActorとTeamsを連携させることにより、ユーザーがチャットの会話形式で指示を送ると、WinActorが自動でその指示を実行してくれるようになるとのこと。例えば、Teamsでのチャット経由で社内システムと連携し、有給休暇や残業を申請したり、Teamsでのチャットから検索キーワードを入力し、社内ポータルサイトやインターネットサイトから情報収集したり、Teamsでのチャットから指示し、稼働集計や報告資料作成などのOffice操作を行ったり、といったことが可能になる。

 こうして、従来はユーザー自身で申請画面を立ち上げて入力していた業務や、PCからWinActorを起動して実行していた業務がチャットから実行可能になるため、利便性の向上が見込まれている。NTTデータでは同様の仕組みを社内で活用しているが、社員の稼働削減、ユーザーの利便性向上といった効果が得られているとした。具体的には、約50の業務をTeamsと連携させたところ、連携前と比較し利用率が約2倍向上し、90%以上のユーザーから利便性が向上したとの回答を寄せているという。

 なおNTTデータは、このソリューションのさらなる展開に向け、2月1日~28日の期間で鹿島建設株式会社にて試験導入を開始し、利用頻度や業務効率化の効果測定を実施している。今後はソリューションを商用化し、2021年度末までに、建設業界だけでなく複数業界の企業に展開する計画だ。