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Microsoftが2月の月例パッチ公開、WindowsのTCP/IP実装に関する脆弱性などを修正

 日本マイクロソフト株式会社は10日、2月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Lync/Skype for Business、Exchange Server、.NET関連のソフトウェア、Visual Studio、Microsoft Dynamics関連のソフトウェア、Microsoft Azure 関連のソフトウェア、開発者ツール。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)、.NET 関連のソフトウェア。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで57件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが11件。

 修正する脆弱性のうち、WindowsのTCP/IP実装に関する「TCP/IPのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2021-24074、CVE-2021-24094)」および「TCP/IPのサービス拒否の脆弱性(CVE-2021-24086)」については、サービス拒否(DoS)攻撃で悪用される可能性が高いとして、修正パッチをすぐに適用するよう呼びかけている。また、Windowsに影響のある「Win32kの特権の昇格の脆弱性(CVE-2021-1732)」については、すでに悪用が確認されているという。