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シンプレクスとMDIS、不正検知AI「Deep Percept for remote work」の実証実験を開始

在宅勤務・在宅コンタクトセンターでの効果を検証

 シンプレクス株式会社と三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(以下、MDIS)は8日、在宅勤務・在宅コンタクトセンター向け不正検知AIソリューション「Deep Percept for remote work」の実証実験を開始すると発表した。

 コロナ禍によってリモートワークが推進されるようになり、新たな働き方として定着し始めた一方で、それによる情報漏えいリスクへの対策や、新たなビジネスプロセスの構築が求められているという。例えば、顧客情報を扱う業務では、従業員によるスマートフォン等での業務画面の撮影、また従業員以外の第三者の閲覧による情報流出、といったことへの対策が課題になっているとのこと。

 「Deep Percept for remote work」は、こうした課題に対処するため、シンプレクスグループのAI企業であるDeep Percept株式会社が開発したソリューション。Webカメラから得られる情報をAIが分析することにより、端末利用者の本人確認、画面の盗撮・のぞき見などの検知を行うことができる。

 なお検知にあたっては、一瞬の動作だけで判断するのではなく、複数フレームで前後のつながりを認識できるAI機能を備えた「モーション分析エンジン」を利用するため、適切な業務モニタリングを支援できるとのこと。

 さらに管理者は、盗撮チェック、本人/第三者のチェック、のぞき見チェックといった機能において、異常検知に関するさまざまな制御アクションをリモートで一括設定可能。きめ細やかな設定に対応することにより、従業員のプライバシー保護を考慮した業務モニタリングを実現するとしている。

利用イメージ

 MDISは今回、こうしたソリューションのニーズが高いと考えられる、金融機関のコンタクトセンター業務を想定した環境で実証実験を実施。この実験を通じて、さまざまな作業環境の下でもこのソリューションが問題なく機能するかどうかを確認する。

 また実験後は、両社でプロモーション活動を行い、4月より金融機関を中心に展開する予定とした。