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シーエーシー、立ち止まらずに正確な体表温測定を実現するソリューション

個々人の平均体表温に応じた体表温異常を検知可能

 株式会社シーエーシーは1日、顔認識AIとサーモグラフィーカメラ、自社開発のアプリケーションを組み合わせウォークスルー型の個人別体表温測定ソリューションを開発したと発表した。同日より提供を開始している

 シーエーシーが開発したのは、カメラの前で立ち止まることなく、個人ごとの基準の体表温に応じた体表温スクリーニングを実現するソリューション。顔認識機能により個々人の顔をトラッキングしながら体表温を測定しているため、ウォークスルーでの体表温測定を実現している。また、マスクをした対象も高い精度で認識できるとのこと。

 さらに、過去一定期間に測定された個々人の体表温から平均体表温を算出し、個人ごとに異なる基準の体表温に応じた適切な異常判定を行える点も特徴。なお測定にあたっては、世界トップシェアの赤外線カメラメーカー、FLIR Systems(フリアーシステムズ)のサーモグラフィーカメラを採用しており、顔の額だけをとらえた体表温の測定、周囲の気温に応じた体表温の補正によって、高精度なスクリーニングを実現している。

体表温スクリーニングのイメージ

 測定後、異常を検知した場合は、画面上での表示や警告音、メールによる管理者への通知が可能。過去の測定結果もWeb画面で閲覧でき、一覧の照会や、期間などによる照会範囲の絞り込み機能により、追跡も容易に行える。

 システム構成は、スタンドアロンでの利用に加え、ネットワークを構築して、統合的にユーザー情報や測定履歴を管理することも可能で、複数拠点への導入、その後の管理も容易という。

 シーエーシーによれば、製造業や物流業、建設業など安全や品質、セキュリティが特に重視される業種に適しているほか、オフィスや病院などでの活用も想定されているとのことだ。