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野村総合研究所とApptio、企業が継続的にITコストを適正化するためのサービスを提供

 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)とApptio株式会社は26日、企業が継続的にITコスト(情報システム関連費用)を適正化するための包括的なサービスについて、2020年12月に提供を開始したと発表した。

 NRIとApptioでは、ITコストを適正化する必要性が高まる中、多くの企業がITコスト管理特有の課題に悩まされていると説明。こうした課題に対し、NRIが強みとするITコスト管理に関わるコンサルティング力と、Apptioが強みとするTBM(Technology Business Management1)を支えるSaaSソリューションを組み合わせ、両社で包括的なサービスとして提供していく。

 サービスは3ステップで構成され、1ステップ目では、ITコスト管理の課題・対応方針の検討コンサルティング支援を実施。当該企業のIT運営機能に関するアンケート調査および現状・課題に関するヒアリングに基づいて課題を抽出し、対応方針と活動スケジュールを策定する。続いてApptioソリューションの機能を説明し、導入効果の想定を行う。

 2ステップ目では、Apptioソリューションの導入支援を実施。Apptioを実際に導入し、ITコスト管理の業務プロセスおよび運用の設計を行うとともに、KPIを設定し、運用手順などを作成する。

 3ステップ目では、ITコストの適正化コンサルティング支援を実施。NRIのノウハウやTBMフレームワークをベースとして、「ITコストの分類・可視化」「ITコストの傾向分析およびベンチマークによるITコストの検証」「課題の抽出」「ITコストの適正化に向けた施策の導出」「ITコスト適正化計画の策定」「ITコストの適正化施策の実行」などを、企業とともに推進していく。

 ITコストの適正化にあたっては、まずは財務情報を意味のある単位に分類・整理し、ITコストの構造化を図ることが重要だと説明。ITコストの構造化にTBMフレームワークを活用することで、ベンチマーキングも可能となり、コスト最適化余地の発見が容易になるとしている。

 また、施策の実行においては、日本の組織風土に対する理解や、経営や他部門を巻き込んだ取り組みが必要となるとして、ITコスト適正化の取組実績が豊富なNRIの専門スタッフが施策実行をサポート。NRIとApptioはサービスの提供を通じて、両社の機能やノウハウを結集し、一気通貫の体制で包括的かつ継続的に、ITコストの適正化を実現するとしている。