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ISID、文書活用AIソリューション「TexAIntelligence」に日本語学習済AIモデルを搭載

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、文書活用AIソリューション「TexAIntelligence(テクサインテリジェンス)」に、Googleの自然言語処理アルゴリズム「BERT」を用いて独自に構築した日本語学習済AIモデル「ISID-BERT」を搭載し、2月より提供開始すると発表した。

 TexAIntelligenceは、蓄積された多量の文書に対する分類・要約・検索をAI技術により自動化するソリューション。ISIDではTexAIntelligenceの自然言語処理精度向上を図るべく、BERTの研究開発に取り組んできたが、今回、BERTを軽量化したアルゴリズム「A Lite BERT(ALBERT)」に日本語データを事前学習させた独自のAIモデルであるISID-BERTを構築し、TexAIntelligenceに搭載した。さらに、1文書あたりの取り扱い可能な単語数を倍増させることで、分類するための解析対象を広げている。

 これにより、TexAIntelligenceの1機能である、文書をカテゴリに分類する機能において、同社の検証用文書で以前82%だった精度を、ISID-BERT搭載モデルでは95%まで向上させたとのこと。

 この結果を受けてISIDでは、ISID-BERT搭載版のTexAIntelligenceを活用することにより、ユーザー自身で自然言語処理を行う高精度なAIモデルを構築・運用することが可能になるとアピールしている。