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ネットワンパートナーズ、ノキアのクラウド型ローカル5Gソリューションを提供

 ネットワンパートナーズ株式会社は25日、ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社と、国内で初めて、クラウド管理型ローカル5Gソリューション「Nokia Digital Automation Cloud」のディストリビュータ契約を締結したと発表した。ネットワンパートナーズでは25日から、パートナー企業経由でソリューションを提供する。

 Nokia Digital Automation Cloudは、ローカル5G環境(プライベートLTE環境も対応)全体をクラウドから一括管理する、サブスクリプション型のソリューション。専用の管理クラウドと5Gコアネットワーク、5G無線基地局、各種エッジアプリケーションを稼働するエッジクラウドを提供する。

 専用の管理クラウドでは、認証・セキュリティ、セッション管理、ポリシー制御、パケット転送などのネットワーク機能を管理・提供する5Gコアネットワークの管理に加え、オンプレミスに設置する5G無線基地局やエッジクラウドなど、複数拠点にわたるローカル5G環境を一括管理できる。これにより、高品質なローカル5G環境を、初期投資コストを抑えながら、簡単・迅速に導入・運用できる。

 5G無線基地局は、ローカル5G環境の導入規模・用途に応じて、ノンスタンドアローン方式(NSA方式)の28GHz(ミリ波)と、スタンドアローン方式(SA方式)の4.6GHz(sub6)に対応した基地局が選択可能。

 エッジクラウドでは、作業者同士の円滑な対話を実現するトランシーバーシステム(音声/映像)や、産業用ネットワークプロトコル(Profinet)を用いる生産設備との連携、IoTデバイスをクラウドから効率的に管理・監視する「Microsoft Azure IoT」との連携、屋内の設備資産に対する高精度な位置情報管理(将来リリース予定)など、ノキアが利用シーン別に用意したエッジコンピューティング用アプリケーションを活用できる。これらは、Webポータルにカタログ形式で用意されており、クリック操作だけでインストールできるほか、API連携によってサードパーティ製のアプリケーションも活用できる。

 パートナー企業は、ネットワンパートナーズの支援のもと、市場拡大が見込まれるローカル5Gビジネスに参入できる。さらに、パートナー企業独自のエッジコンピューティング用アプリケーションも含めて提供することで、ローカル5Gソリューションに独自の価値を付加することが可能になる。

 ネットワンパートナーズでは、Nokia Digital Automation Cloudを活用したパートナー企業独自のローカル5Gソリューションの実現に向け、ノキアと連携して技術支援を行う。基地局システムの免許申請・電波測定、設計・構築、運用・保守においては、技術力とノウハウを持つパートナー企業と協業する。さらに、ローカル5Gと連携するソリューションとして、無線・有線ネットワーク、監視カメラなどのフィジカルセキュリティ、データ蓄積・分析なども合わせて提供する。