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システムサポート、Azureに構築した上のDWH環境をサービスとして提供する「Smart DWH(SaaS版)」

 株式会社システムサポート(以下、STS)は21日、Microsoft Azureを活用したデータウェアハウス(DWH)ソリューション「Smart DWH(SaaS版)」を提供開始すると発表した。

 Smart DWH(SaaS版)は、ビジネスデータの連携・統合機能と分析基盤となるDWH(ETL/データベース)、視認性の高いWeb UIをあわせたるオールインワン型のDWHソリューション。外部データとの接続処理やETL処理(データの抽出・データ加工)において、ユーザーに不必要に多くの設定や選択を促すことなく、Webブラウザから容易に操作することが可能となっており、ユーザーの作業負担を減らし、データ分析までの操作を最短ルートで行えるという。

 またWeb GUIでは、保有データやデータ生成の各種手続き(ETL処理)の見える化が可能なため、ユーザーが個別に保有していたデータの共通利用や、有識者が持つ知見の情報共有をもたらし、その結果として業務特性を勘案したテンプレートの導出など、積極的なデータの利活用を促進するとした。

 さらに、Smart DWH(SaaS版)へのデータ接続を行うためのエンドポイントを提供。現在利用している使い慣れたBIツールからSmart DWH(SaaS版)に直接アクセスし、データの参照・分析を行えるとのこと。

 STSでは、こうした仕組みにより、煩雑な操作や専門性の求められていた各種設定項目を自動化・適正化できることから、データ分析までにかかっていた時間・コストを圧縮するとともに、ユーザーの作業負荷を軽減し、企業のデータ利活用の推進を支援するとしている。

 このほかSmart DWH(SaaS版)では、バックエンドにパブリッククラウド(Microsoft Azure)を活用するため、ハードウェアの調達が不要。性能の高いデータベースの利用やデータ容量の増加に応じたリソースの拡張も容易に行える。

 月額利用料は、月額ライセンス料金とAzure利用料の合計となり、利用企業ごとの個別見積もり。参考価格(税別)として、月額ライセンス料金は15万円(AzureをSTSから購入する場合)、PoCメニューが120万円から、システム構築初期費用が200万円から。

 なおSmart DWH(SaaS版)では、Microsoft Azureに構築した環境をSaaSサービスとして提供され、ユーザーがWebブラウザから接続して各種機能を利用する仕組みだが、導入にあたっては利用企業の保有するシステム(データベースなど)への接続が必要となるので、ネットワーク設定の変更等が必須となる。