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CTC、米InfluxDataのオープンソース時系列データベース「InfluxDB」を国内販売

センサーから送られる時系列データを蓄積し、有効活用を支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は18日、米InfluxDataと国内で初めて代理店契約を締結し、同社のオープンソース時系列データベース「InfluxDB(インフラックスデービー)」の商用版を提供開始すると発表した。また、導入に伴うシステム構築やコンサルティング、保守サービスもあわせて提供する。

 InfluxDBは、IoTセンサーなどから送られる大量の時系列データをリアルタイムで取り込み、長期間にわたる保存や高速な検索を実現するオープンソースの時系列データベース。データの圧縮によるストレージ容量の節約や、解析時に使用するメモリ量の削減など、時系列データに特化して最適化されており、大量なデータを扱う際の効率的なデータ管理を可能にするという。

 また、200種類以上のデータソースに接続可能なコネクタが提供されているため、さまざまなデータベースやクラウドプラットフォーム、IoTセンサーなどとも容易に連携できるとのこと。

 なお、今回CTCが提供する商用版はクラスタリング機能を備えており、高い可用性と拡張性に基づき、安定したシステムの構築を可能にするとした。CTCによれば、海外ではすでに、産業設備やネットワークの異常検知、AI(機械学習)を組み合わせた予知保全、アプリケーションやネットワークのパフォーマンス管理などで活用されているとのことだ。

 価格は200万円(税別)から。IoTの拡大が見込まれる製造や情報通信分野の企業を中心に、InfluxDBを含めたIoTやデジタル活用ソリューションを展開し、3年間で30億円の売上を目指すとしている。