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IDCフロンティア、東京都府中市に大手クラウドサービス向け大規模データセンターを開設
2020年12月2日 06:00
ソフトバンク株式会社と株式会社IDCフロンティアは1日、大手クラウドサービスプロバイダー（ハイパースケーラー）の需要に対応した大規模データセンター「東京府中データセンター」を東京都府中市に開設し、運用を開始した。東京府中データセンターは、両社が保有するデータセンターで最大の規模となる。
東京府中データセンターは、建築面積7225㎡、延床面積4万5419㎡、最大受電容量50MW（IT容量35MW）で、ソフトバンクとIDCフロンティアが保有するデータセンターで最大の規模となる。
地下1階～地上7階のサーバー棟と、地下1階～地上3階のオフィス棟で構成され、サーバー棟には約4000ラックの設備を収容。室単位のデータホールサービスや、高密度で1ラックあたり最大20kVAの電力高負荷対応を実現するコロケーションサービス、各種マネジメントサービスを提供する。また、データセンターのオフィス棟の一部を、顧客専用のオフィスやラボ環境などに利用できる多目的スペースとして提供する。
さらに、ニューノーマル時代に即したセキュリティとして、最新の顔認証システムを導入し、非対面かつ非接触型でスピーディーな入館が可能。サーバールームの入退室は、顔認証に加えて他の生体認証（静脈認証など）を組み合わせることで、物理キーを使用せずにラックを解錠することもでき、より高度なセキュリティを実現できる。
ソフトバンクとIDCフロンティアは、クラウドサービスの需要拡大や、AI・IoT時代の多様な需要に対応するため、大規模な受電容量と広大なスペースを提供する「ハイパースケールデータセンター」として、東京府中データセンターを開設したと説明。ソフトバンクは、東京府中データセンターを国内外の他の通信事業者の回線サービスなどにも対応したキャリアフリーのスペースとして提供するとともに、データセンターと都内にある自社のネットワークセンターなどを低遅延かつ高品質の伝送路システムで接続するとしている。
IDCフロンティアは、データセンター運用の知見を生かし、東京府中データセンターを含む両社のデータセンター15拠点の運用と管理を行う。また、他のIDCフロンティアの拠点やクラウドサービスとも接続し、データホールサービスやコロケーションサービスなど、顧客のビジネスニーズに合わせたIT基盤を提供するとしている。
