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IDCフロンティア、北九州データセンターの新棟が竣工

IDCフロンティアの北九州データセンター6号棟

 株式会社IDCフロンティア(以下、IDCF)は15日、福岡県北九州市の「北九州データセンター」の6号棟が竣工し、2017年1月より稼働を開始すると発表した。

 IDCFの北九州データセンターは、広大な敷地へ需要に応じて1棟ごとに建設を行うモジュール方式と、商用としては国内で初めてサーバーの冷却に外気を取り入れる外気空調方式を採用した、環境対応型のデータセンター群。2008年に1号棟の運用を開始してから増設を進め、2016年2月から建設していた6号棟が完成した。

 6号棟のラック数は約610ラック、既存棟との合計では約3340ラックとなり、15万台以上のサーバーを収容できる能力を備え、西日本のデータセンター拠点としては最大規模となる。また、6号棟では、サーバーから出る排熱を冷やすための空調ユニットに水冷空調システムを採用し、一般的な空冷空調システムと比較して高負荷時の空調電力抑制を見込んでいる。

 北九州データセンターは、IDCFのクラウドサービスにおける西日本地域の最大拠点として、1000km以上離れた東日本地域との間には自社の閉域網を用いた無料接続を提供。データセンターサービスについても、東京・大阪に集中するシステムの地理的分散や電力供給会社の分散を実現し、将来の拡張余力をシステム選定の条件とした大規模案件やメインサイトの移設・分散など、事業継続や災害対策の需要にも対応する。

 IDCFでは、データセンター事業を基盤としたクラウド事業の拡大を推進しており、クラウドでデータを処理するだけでなく、「データ集積地(データも集積するセンター)」となるべくビジネスモデルの変革を進めていると説明。今後は、IoTによるデータ収集や集積されたデータの分析基盤構築なども推し進め、価値あるデータを作り出すセンターとして展開していくとしている。