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日立、仮想デスクトップ環境の迅速な立ち上げが可能なマネージドサービスを提供

Windows Virtual DesktopとCitrix Cloudを活用、テレワーク環境の早期導入を支援

 株式会社日立製作所(以下、日立)は10日、仮想デスクトップ環境の早期導入や柔軟な運用を可能にする「クライアントサービス(Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop)」(以下、新サービス)を、同日より販売開始すると発表した。

 新サービスは、日本マイクロソフトがMicrosoft Azure上で提供する仮想デスクトップサービス「Windows Virtual Desktop」と、仮想デスクトップの管理機能をクラウド環境で提供するシトリックスの「Citrix Cloud」を組み合わせた上で、日立が導入支援から運用までを担うマネージドサービスとして提供するもの。

 従来のオンプレミス型仮想デスクトップ環境では、システムや運用の設計、機器や設備の調達に多くの工数と期間が必要になるが、クラウドを活用することで、最短2カ月からの短期導入を可能にしているという。またインターネット経由のリモートアクセス機能も基本構成に含まれるので、在宅勤務やテレワーク用途にも適しているとした。

 さらに、最少200ユーザーから、最短利用期間1カ月からの利用に対応しており、部署単位などの少数ユーザーで試行利用し、その後に全社展開するといったシナリオでも活用できる。

 加えてシステムの導入に際しては、日立のノウハウをもとに、利用企業の要件をヒアリングしながら、最適な仮想デスクトップ環境を提供可能。導入後のシステムの維持・保守、仮想デスクトップのデリバリーといった運用も日立が実施してくれるとのことだ。

 なお新サービスでは、シトリックス独自のICAプロトコルを利用することで良好なレスポンスを提供できるのみならず、暗号化やワンタイムパスワードを標準で利用できるリモートアクセス機能によって、インターネットからセキュアにクラウドへ接続可能な特徴を持ち、快適かつ安全な仮想デスクトップ環境を実現するとアピールしている。

 価格は個別見積もりだが、参考価格として、1000ユーザーの場合で月額870万円(税別)から。別途、初期導入サービス費用や、クライアント端末、仮想デスクトップのOSライセンスなどが必要となる。