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日立、オンプレミス/クラウドのVDI環境を同じ運用ポリシーで利用できる「ハイブリッドクラウド型VDIソリューション」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、オンプレミス/パブリッククラウド双方のVDI(仮想デスクトップ)環境を、統一した運用ポリシーで利用可能できる「ハイブリッドクラウド型VDIソリューション」を、9月30日から提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 日立では、オンプレミスVDI基盤を提供するソリューション「かんたんPrivate DaaS」「かんたんVDIモデル」を提供しているが、今回の「ハイブリッドクラウド型VDIソリューション」では、これらのオンプレミスVDI基盤のオプションとして、オンプレミスVDI基盤とセキュリティなどの運用ポリシーが同じVDI環境をパブリッククラウド上へ準備する「クラウド拡張オプション」を提供する。

 同オプションでは、オンプレミスからパブリッククラウドへVDI環境の各種管理情報を引き継ぐため、セキュリティ関連のソフトウェアアップデートやパッチ適用などについて、同じ運用ポリシーを適用可能。また、各種開発プロジェクトなどのユーザー設定をグループごとに共通化できるので、ユーザーの使い勝手も統一できるとした。さらには、インターネットの接続経路など、社外接続ポリシーの統一にも対応する。

 またクラウド拡張オプションでは、設計・構築済みのVDI環境を、リソース利用量やデータ通信量の使用実績に応じた月額料金にて提供する。このため、開発プロジェクトでの人員増減といった利用量の変動に対して柔軟に対処でき、コストを抑えた利用が可能とした。

 加えて、オンプレミス/パブリッククラウド双方のVDI環境に対して、統一した顧客企業専用のサポート窓口を設定し、IT部門の運用負担を軽減できる点も特徴とのこと。VDI環境の監視や障害発生時の警告発信などを日立が実施するほか、専用サポート窓口では、顧客企業ごとのシステム構成を事前に把握しているため、問題発生時にも迅速な対応が可能としている。

 なお、まずはMicrosoft Azureを利用する「クラウド拡張オプション for Microsoft Azure」を提供し、ほかのパブリッククラウドについては現在、対応を計画中とのこと。

 また今後は、災害対策用のVDI環境においても、パブリッククラウドを利用できるメニューを2019年度第4四半期に追加する予定で、ハイブリッドクラウド型でのVDI環境の利用シーン拡大に対応していく考えだ。