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MSYS、快適な通信を実現するクラウド型VPNサービス「Work-style Diversity Service」

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は28日、米NetMotion SoftwareのVPNソリューション「NetMotion Mobility」を利用し、クラウド型VPNサービス「Work-style Diversity Service」を提供開始すると発表した。

 Work-style Diversity Serviceは、NetMotion MobilityによるVPN接続環境をMSYSがクラウド上に構築し、サービスとして提供するもの。利用企業での要件定義や設計、構築、ポリシー設定、試験、運用などをサービスとして包括的に提供するため、企業のIT技術者に負担をかけずにVPN環境を導入できるという。

 NetMotion Mobilityは、クライアント/サーバーベースのVPNソフトウェアで、NetMotion Softwareが開発したUDPベースの独自プロトコルにより、一般的なVPNと比べて高速な通信を行える点が特徴だ。

 また、フロー制御をネットワーク装置に任せるIPsecやSSL-VPNと異なり、クライアントデバイスのアプリケーション層(レイヤ7)からの通信キューを、Mobilityサーバー(ゲートウェイ)のネットワーク層(レイヤ3)へと仮想的に中継することで、通信を社内へトンネリングする仕組みを採用している。

 このため、電波の受信感度が弱い通信エリアや、Wi-Fiと4G LTEのローミングなど通信が断続的になってしまうネットワーク環境においても、疑似的に社内システムとの接続が維持されるので、意図しない通信切断を起こさず、システムの継続的な利用を可能にするとのこと。

 MSYSでは、通信環境の安定化を必要とする企業や、システム運用にリソースを割くことが難しい企業などに向けてWork-style Diversity Serviceを提供していく考えだ。