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ネットワールド、VPNの接続性を強化するソフトウェア「NetMotion」を販売

 株式会社ネットワールドは27日、米NetMotion Software(以下、NetMotion)とディストリビューター契約を締結したと発表した。これに伴い、VPNの接続性を強化するとともに、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)、詳細な通信状況の可視化を実現する同社のソフトウェア製品「NetMotion」を販売開始する。

 「NetMotion」は、PCやモバイル端末の通信状況にあわせ、Wi-FiやLTEなどの無線通信の品質劣化時に、それを補って快適に利用できるようにするソフトウェア。PCやモバイル端末に「NetMotion」のクライアントソフトウェア(Mobilityクライアント)をインストールすると、端末専用の仮想NICが作られ、その端末専用の仮想IPアドレスが割り当てられる。瞬断やWi-Fi⇔LTE等回線の切り替えがあっても、仮想IPアドレスは変わらず、アプリケーションからは接続が維持されているように見えるので、VPNセッションが維持され、通信をそのまま継続できるという。

 またVPNが切れないため、切断に伴う再ログインを何度も行う必要がなくなることから、ユーザーの利便性や生産性も向上するとのこと。さらに、独自のUDPプロトコルで応答を待たずに効率よくパケットを送る仕組みにより、遅延が発生しにくい点も特徴。フロー制御による到達保証やデータ圧縮、パケットロス回復技術によって、高速で快適なVPNを実現できるとしており、遅い、安定しない等のストレスを解消して、ユーザーエクスペリエンスを向上させるとした。

 利用頻度の高まっているWeb会議についても、快適な利用を支援可能。具体的には、エラー補正符号付きでパケットを送信し、パケットロス発生時は、再送せずとも元のパケットだけで補正する独自の回復技術により、画質/画像/音声の良い快適なWeb会議を実現する。

 セキュリティ面については、さまざまな条件やポリシーによって接続を細やかに制御できるほか、マシンラーニングを利用したWebフィルタにより、接続先のリスクをリアルタイムでチェック可能な機能も備えた。クラウドではなく端末側で判断や制御をすることで、より強固なセキュリティとリスク低減を実現しているという。

 さらに、ユーザー/デバイス/通信の情報を自動収集し、ユーザーが快適に使えているかを確認するとともに、管理者が知りたいデータの可視化に対応。帯域自動テスト、トラブル自動診断の機能も備え、問題解決までの時間短縮を支援する。

 なおサーバーは複数台で処理を自動負荷分散することが可能。ユーザー/デバイスやアクセスが増加した場合でも、ソフトウェア型のためスケールしやすいとしている。