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三井情報、時系列データ分析に強みを持つ米Seeqと代理店契約を締結

 三井情報株式会社(以下、MKI)は15日、米Seeqと国内初となる販売代理店契約を締結したと発表した。同社は、製造現場などの産業系設備やセンサーから得た時系列データの可視化・分析に強みを持つ企業で、MKIのIoT分野における知見と、Seeqの時系列データ管理技術を組み合わせ、製造業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を支援するという。

 近年、発電所・プラントや製造現場では、IoT技術の進歩によって多様なデータが収集されるようになっており、専門知識を持つ従業員が遠隔からそれらのデータへ簡単にアクセスし、活用できることが望まれているという。また高度な解析を実現するため、収集データをダウンロードし表計算ソフトなどで分析するアナログ手法から、自動的に解析するデジタル化への切り替えが期待されているとのこと。

 こうしたニーズを踏まえて、MKIは今回、Seeqとの販売代理店契約を締結した。Seeqでは、収集した時系列データを可視化するソフトを提供しており、製造現場で保有しているさまざまなデータベースと接続して、データを時系列で閲覧することができる。

 さらに、OSIsoftのPI Systemや、Amazon Web Services(AWS)をはじめさまざまベンダーが提供するデータレイク基盤との親和性も高いため、機械学習機能を活用した機器の故障分析によって、予知保全の対応が可能になるとのことだ。

 なおMKIでは、2017年より発電所・プラントなどへのDXプロジェクトに数多く取り組み、電力・ユーティリティー業界へのIoT技術導入を支援してきた実績を持つ。今回の契約締結によりMKIは、Seeq製品の導入を支援するため「Seeqスタートパック」を提供し、導入から運用までトータルにサポートするとした。

 同パックは、既存データベースとの接続支援、トレーニング、FAQ(2カ月間サポート)などを含んでおり、価格は5ユーザーライセンスで180万円から。