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インサイトテクノロジー、DB運用に特化したハイパーコンバージドサーバー「Insight Qube Gen.4」

 株式会社インサイトテクノロジーは10日、データベースに特化したサーバー「Insight Qube」の新モデル「Insight Qube Gen.4」を発表した。複数種類のデータベースを同一プラットフォーム上で運用でき、さまざまな用途のシステムを統合できるとのこと。

 Insight Qube Gen.4は、従来のハイパーコンバージドインフラ(HCI)環境をもとに、企業でのデータ活用にフォーカスして作り上げたサーバープラットフォーム。マルチデータベースによる運用を想定し、運用性、コストパフォーマンス、拡張性の向上をコンセプトとして提供されるという。

 具体的には、フラッシュストレージ搭載のコモディティサーバーをベースとした1Uラック型サーバーを最小3ノード以上接続してHCI環境を構成する形となり、データ量の急激な増加に対応するための拡張性、保守性に加え、リアルタイム性や高度なセキュリティが求められるシステムの構築を可能にするとした。

 また、構成パーツとパーツの供給元を見直すことによって保守サービスの強化を図り、より安定した製品を提供するとのこと。

Insight Qube Gen.4(3ノード)

 製品はさまざまなハイパーバイザーとOSに対応するほか、ハイパーバイザーとベアメタル環境を同時にサポートしていることが最大の特徴。部分的にベアメタル環境を導入することにより、仮想環境下での複雑なソフトウェアライセンス体系をシンプルにでき、CPUリソースの最適に利用を実現したという。

 また、アプリケーションや運用上の要件に従って、柔軟にシステムを拡張可能。ストレージノードでは、すべてのデータがメッシュミラーRAID1によって冗長化されるので、最小の3台構成の場合においても、ノード障害2台までデータを失わずに運用できるとしている。

 このほか、異なるOS、異なるOSバージョン間の共有ストレージ環境構築を可能にしているため、古いサーバーと新しいサーバー間にまたがった共有ストレージを提供でき、データ移行作業が不要となる上、オンラインのままハードウェア更改が可能になるとのこと。

 主な対応OSとハイパーバイザーは、Oracle Linux、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Windows ServerとVMware vSphere(ESXi)。

 価格は、最小構成で1200万円からとなっている。