ニュース

CTC、Lakesideのワークスペースアナリティクス製品「SysTrack」を提供

システムの稼働状況を定量的に図式化可能

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は10日、米Lakeside Softwareのワークスペースアナリティクス製品「SysTrack」を提供開始すると発表した。

 「SysTrack」は、ITリソースの利用状況を可視化することで、パフォーマンスの改善や環境の最適化につなげられる製品。全ユーザーが利用しているエンドポイントから、ユーザー操作とシステム性能などの利用状況を可視化し、データ分析を通して、デスクトップ環境のパフォーマンス改善やコストの最適化を実現するという。

 利用にあたっては、軽量の監視エージェントをITリソースに配備し、ハードウェア、ネットワークなど1000種類以上のデータを15秒ごとに収集し、システムの稼働状況を定量的に図式化する仕組み。これにより、ITリソースのダウンタイムの削減や問題発生時の原因特定、余剰リソースの把握、セキュリティリスクの把握などが可能になり、安定した業務環境を維持できるとしている。

 なお、テレワークの導入拡大に伴って利用環境の整備が進んでいるVDI(仮想デスクトップ)では、サーバーやネットワークの品質、性能がユーザーの体験に直接影響するため、SysTrackを導入し、デスクトップの環境を適切に改善することで、従業員の働きやすさの向上にもつながるとした。

 CTCでは、オンプレミスおよびクラウド、またはハイブリッド環境におけるVDIソリューションのひとつとしてSysTrackを販売し、導入のためのコンサルティングから設定、運用、サポートなどの関連サービスと組み合わせて提供する考え。さらに今後は、日々の運用から将来のIT投資計画についての、SysTrackを活用したアドバイザリサービスや運用支援サービスも提供を予定しているとのことだ。

 SysTrackはオンプレミスに加えてSaaS(クラウド)版も用意されており、価格は、クラウド版が月額1ユーザー750円(税別)。100ユーザー、3カ月分からの提供となる。CTCでは、テレワークやデスクトップ環境の改善を図る企業を中心に提供し、3年間で50件の導入を目指す。