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Colt、uCPEソリューションにネットワーク機能仮想化を追加

 Coltテクノロジーサービス株式会社(以下、Colt)は4日、uCPE(汎用顧客構内設備)ソリューションの機能拡張を発表した。このソリューションにより、企業はネットワーク機能仮想化がもたらすあらゆるメリットを実現できるようになるとしている。

 今回の拡張機能では、SD-WANやファイアウォールなどのVNF(Virtual Network Function)ソフトウェアを動作させるネットワークOSやホスティング環境を提供する。これらはすべて、標準の既製サーバーで実行され、プロバイダーマネージドVNFおよびカスタマーマネージドVNFアプリケーションが同一サーバー上で実行される。

 ColtのuCPEにより、顧客は仮想化されたネットワーク機能を、ポータル経由で容易に管理できるようになり、迅速な設定変更が可能となる。Colt uCPEが提供するネットワーク機器の仮想化やインターネットローカルブレイクアウトにより、データセンターやセンター拠点に集中していたクラウド向けトラフィックやコンピューティングリソースを、顧客拠点に分散させるエッジコンピューティングを実現する。これにより、ネットワークにおけるボトルネックを解消してパフォーマンスを改善するとともに、通信回線やネットワーク機器のアップグレードのための追加投資を抑制する。

 また、ネットワーク機器の仮想化により、ルーターやファイアウォールの機能をサーバー上でソフトウェアとして実行することで、自動化やオーケストレーションが容易になる。従来のハードウェアベースのネットワーク機器を使用する場合に比べて、設定変更やケーブル接続変更のための現地作業が不要となるほか、データセンター内のラックスペースや消費電力の削減が可能になるとしている。