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IIJ、AWSシステムの導入計画支援から設計・構築・移行までをワンストップで行うソリューションを提供
2020年7月16日 12:13
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は16日、Amazon Web Services(AWS)を活用したシステムの導入計画支援から設計、構築、移行、運用までを統合的に行う「IIJクラウドインテグレーションソリューション for AWS」の提供を開始した。
IIJクラウドインテグレーションソリューション for AWSは、AWSを活用したシステムの設計・構築・移行・運用作業をメニュー化したソリューション。ワンストップでの提供のほか、「導入計画支援」「インテグレーション」「移行作業」「運用管理」の各種メニューを用意する。
「導入計画支援」メニューでは、事前検証(PoC)の実施から構築・移行計画の立案、運用計画を支援する。導入効果を最大化するため、「AWS Well-Architected フレームワーク」を活用し、ベストプラクティスに沿ってシステム構成と導入計画を立案する。価格は1プロジェクト30万円から。
「インテグレーション」メニューでは、IIJがこれまでクラウド基盤でのシステム導入やSI事業で培った知見をもとに、IIJの閉域ネットワークサービスや運用管理サービスなど各種サービスを組み合わせて、顧客に最適なAWSシステムを構築する。また、クラウド利用のガバナンス実現のために、AWSのマネージドサービス(AWS CloudTrail、Amazon GuardDuty)を標準で設定して提供する。ウェブシステム一式構築の場合の参考価格は、開発/本番環境のウェブサーバー、データベース、ロードバランサー構築および監視設定する場合で58万円から。
「移行作業」メニューでは、オンプレミス環境からAWSへのシステム移行を支援し、移行計画立案から手順作成、移行作業の実施までを行う。AWSの移行ツール「CloudEndure Migration」を活用して実施する「ベーシックプラン」と、移行全体の管理をしながら状況にあった移行方法を選択し、高度な移行作業を実施する「エンタープライズプラン」の2つのプランから選択できる。さらに、クラウドリソースの見直しやコスト最適化など、移行後のフォローを行う「アフターケアパック」も用意する。価格は1プロジェクト98万円から。
「運用管理」メニューでは、AWSの監視ツール「Amazon CloudWatch」など各種AWSサービスのマネジメント・ガバナンス設定、セキュリティ設定を代行する。価格は12万5000円から。
また、IIJでは、2月に業務提携したソニービズネットワークスのAWS運用支援ツール「マネージドクラウドポータル」をIIJの統合運用管理サービスに組み込み、「IIJ統合運用管理サービス AWSクラウドポータル」として提供を開始する。AWSの運用に欠かせない機能を網羅した運用支援ツールで、AWSリソースの構成管理やジョブ実行のスケジューリング、モニタリング機能などを備え、顧客のAWS運用の利便性を向上することで負荷を軽減する。価格は、初期費用が5万円、月額費用が5万5000円。
IIJでは、同社のクラウドサービス「IIJ GIO」を利用している顧客でも、7割以上の企業が他社クラウドサービスを併用しており、適材適所でマルチクラウド環境を利用する企業が増えていると説明。こうした需要に対応し、IIJではAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformの再販および閉域接続サービスや、マルチクラウド運用をIIJが代行する統合運用管理サービスを提供してきたが、さらにインテグレーションまでをすべてワンストップでアウトソースしたいという要望に応えるサービスとして、IIJクラウドインテグレーションソリューション for AWSを提供するとしている。