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KDDIとパーソルワークスデザインが提携、ITインフラ運用全般のアウトソーシングをトータルで受託可能に

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 KDDI株式会社とパーソルワークスデザイン株式会社は1日、ITインフラ運用業務全般のアウトソーシングをワンストップで受託するソリューションに向け、業務提携したと発表した。これにより、企業のDX推進に向けた人材効率化、ITインフラ運用の品質向上・コスト削減を支援するとしている。

 新ソリューションでは、さまざまな通信ネットワークの提供・監視・運用のノウハウを持つKDDIと、ITヘルプデスクの運用やコンサルティング、スタッフ教育などのノウハウと実績を持つパーソルワークスデザインのセンターを一体的に運用することで、問い合わせ対応から実際のトラブル解決に至るまでをワンストップで対応可能になるという。

 これにより、業務ごとのアウトソーシングと比べ、迅速な状況把握やトラブル解決などが可能になり、運用品質が向上するとのこと。また両社のセンターで、問い合わせ需要の増加に伴う増員などの対応も柔軟に行えるとした。このほか、企業ごとに異なる運用上の課題に対し、両社のナレッジやノウハウを生かせるので、コストを抑えたアウトソーシングの提供が可能になる点もメリットとしている。

 具体的な内容としては、KDDIが通信キャリアとして培ってきたノウハウや運用インフラを活用し、LANを含めたエンドツーエンドのITインフラにおいて、障害ポイントをあらかじめ抽出し対策を行う「システム監視」、設定情報の保全や最新化やパスワードの定期変更など、日々の業務や作業管理を代行する「システム運用」を提供する。

 また、エンドユーザーからの問い合わせ受付に加え、日常のアカウント登録、FAQの最新化などの業務を提供する「ヘルプデスク」にも対応。さらに、このソリューションで提供する各種業務に対し、あらかじめ品質基準を設け、達成状況や改善活動を定期的に報告することで、運用の見える化を実現する。

 なお両社では、共同でオペレーターの需要を予測することにより、このソリューションの提供前から人材を確保するリソースプールを構築し、顧客企業への迅速なアウトソーシングの提供を可能にするとのこと。あわせて、同ソリューションの提供に必要な教育カリキュラムの整備など、採用や教育でも協力するとしており、パーソルワークスデザインのアウトソーシングセンターが設置されている宮崎県と長崎県において、未経験者などの幅広い人材の雇用が可能になり、地域経済の活性化を支援するとした。