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NTTデータ先端技術、クラウドへのアカウント連携ソフト「VANADIS Cloud Connector」を提供開始

 NTTデータ先端技術株式会社は6月30日、クラウドサービスにアカウント情報を同期するソフト「VANADIS Cloud Connector」の提供を開始した。

 VANADIS Cloud Connectorは、オンプレミスで使用しているアカウント情報をクラウドサービスへ連携できる製品。本務や兼務といった概念や、複数のメールアドレスを持つアカウントでサービスごとにどのアドレスを連携させるか、複数のグループに所属しているアカウント、これらの体制や情報に変化があった際の同期、使われていないアカウントを削除するなど、組織の実態に即した形の柔軟な連携に対応する。

 従来から提供しているオンプレミスID管理システム「VANADIS Identity Manager」は、LDAPやデータベースなどで管理されている複数のアカウント情報の一元管理ができるため、これを合わせて活用することで、オンプレミスID/クラウドサービスID双方のアカウント情報の一元管理が可能になる。加えて、各種業務サーバーへひとつのIDでシングルサイオンが可能な「VANADIS Securejoin」を合わせて導入することで、オンプレミス/クラウドの各システム/サービスを1つのIDでログインでき、情報システム部門だけでなく、各システムのユーザーにとっての利便性向上を実現する。

 また、VANADIS Cloud Connectorはクラウドサービスへ連携する際の標準的なプロトコルであるSCIMに対応し、SCIMに対応しているサービスであれば、どのようなサービスでもアカウント情報を連携できる。SCIM非対応のサービスに対しても、個別にプラグインを開発することで対応できる。

 製品はインストールしたサーバー台数に応じたライセンスになっており、連携対象のユーザー数や連携先のサービス数を気にすることなく使用できる。

 NTTデータ先端技術では今後、VANADIS Cloud Connectorの連携プロトコルを増やすことで、さらに多くの連携先サービスに柔軟に対応していくとしている。