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Microsoft 365のメールから脅威を可視化、トレンドマイクロが無償サービスを提供

 トレンドマイクロ株式会社は29日、メールの脅威を可視化する無償サービス「Trend Micro Security Assessment Service」を発表した。Microsoft 365のメールボックス内に保存されたメールをスキャンし、ビジネスメール詐欺(BEC)、フィッシング、ランサムウェア、不正ファイル、不正URLの5種類のカテゴリで、メールにおける脅威を可視化するという。

 「Trend Micro Security Assessment Service」は、Microsoft 365に保存されているメールを分析し、脅威を可視化するサービス。スキャンを行ったメールの総数と、取引先や自社の経営者層になりすます「ビジネスメール詐欺」、特定の企業などをかたり受信者を偽サイトへ誘導する「フィッシング」、感染した端末やファイルを暗号化し金銭を要求するマルウェア「ランサムウェア」、悪意のあるファイルが添付された「不正ファイル」、悪意のあるWebサイトのURLが記載された「不正URL」、の各カテゴリに分類されるメールの数を表示してくれる。

 また検索結果のダッシュボードでは、サイバー攻撃の被害に遭う可能性が高い上位ユーザーのリストを表示するほか、ビジネスメール詐欺、フィッシング、ランサムウェアのカテゴリに属した脅威を受信しているユーザーのリストを表示するとのこと。さらに、可視化された脅威の結果をPDFでレポート化してくれる。

 企業・団体のシステム管理者は、こうして可視化された情報をもとに、自組織が行うべきセキュリティ対策を検討できるとのことだ。

 1アカウントにつきMicrosoft 365の1テナント(グローバル管理者アカウント)が対象で、過去30日間に送受信したメールから脅威を可視化できる。

「Trend Micro Security Assessment Service」のダッシュボードイメージ