ニュース

リモートからサーバールームの状況を確認可能――、日本ノーベルが監視用Webアプリ「HoneycombDC」を提供

計測データなどを他システムでも利用できるようにするAPIも

HoneycombDCの画面イメージ

 日本ノーベル株式会社は26日、データセンターの環境監視システム「iDCNavi」の新機能として、簡易監視Webアプリ「HoneycombDC」、iDCNaviの計測データなどを他システムでも利用できるようにするAPI「iDCNavi API」を提供開始する。

 このうち「HoneycombDC」は、iDCNaviの計測値を確認するビューワ機能を、Webブラウザから利用できるようにしたアプリケーション。閉域網でネットワーク接続されていれば、電流、温度、電気錠、カードキーの状況など、サーバールームの計測値をリモートからでも閲覧できる。

 Webブラウザでリッチな3D表現を実現しており、現場に行ったことがなくても現場の様子が直観的に把握可能。またiDCNaviの計測値やアラーム発生状況が3D空間に反映されるので、立体的な図面をただ見るのとは異なり、センサーで計測した現在の状態が可視化された“デジタルツイン”を実現しているとのことだ。

 なお、ラック追加によるセンサー追加などのシステムメンテナンス、アラームしきい値の設定といった編集は従来の管理者用専用アプリケーションで行うため、運用方法を変えることなく利用できるとした。

HoneycombDCの仕組み
iDCNaviの計測値やアラーム発生状況を3D空間に反映

 一方の「iDCNavi API」は、計測データの共有・連携を可能とするAPI。システム間のデータのやり取りを個別に固定的に決めるだけではなく、クエリ(問い合わせ)とスキーマから構成されるWeb APIのための規格「GraphQL」に対応している。

 GraphQLのクエリは柔軟性の高い構文のため、大小さまざまなユースケースに対応でき、iDCNavi APIでは、iDCNaviが収集したさまざまな測定値や測定ポイントの情報を、グラフ理論によりデータを取得しやすい形で表現しているという。またクエリは、直接記述することはもちろん、GraphQLの規格にのっとったライブラリを利用することで、効率的に開発できるとした。

 なお、「HoneycombDC」のバックエンドでもiDCNavi APIが利用されており、さまざまなメーカーのセンサー、ゲートウェイ、PDUで計測されるデータをiDCNaviがまとめ上げ、APIでデータを提供しているとのことだ。