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セイコーソリューションズ、QRコードを活用したパスワード不要の認証サービスを2020年秋より提供へ

7月よりサービスのPoCを開始

 セイコーソリューションズ株式会社は24日、非対面取引やリモートワークにおけるセキュリティ課題を解決する認証プラットフォーム「認証BANK」を立ち上げたと発表した。これを利用したサービスの第1弾として、QRコードを活用したパスワード不要の認証サービス「認証BANK QR Auth」のPoC(概念実証)を7月より開始する。なお、サービスの本格提供開始は2020年秋を予定しているとのこと。

 「認証BANK QR Auth」は、スマートフォン専用のQRアプリとQRコードを用いた認証サービス。神戸大学大学院工学研究科 森井昌克教授が研究および検証している、デジタル署名を組み込むことで改ざんを不可能にするQRコードの生成・認証技術をベースに、セイコーソリューションズが独自のサービス機能を付加し、パスワードレスを実現するセキュアな認証サービスとして提供する。

 なお、このサービスを提供する背景には、新型コロナウイルスによってインターネットのサービスに対する需要が高まるなかで、対面取引における不正事例が増加していることがあるという。このため企業にとっては、セキュリティを確保し、事業を“ニューノーマル”にどう適応させていくか、大きな課題になっているとのこと。

 そこでセイコーソリューションズでは、パスワード漏えいなどによるWebサイトへのなりすましアクセスを防止するなど、セキュリティを高めるサービスとして、パスワードの要らない認証を実現する「認証BANK QR Auth」を提供していく考えだ。

 利用法としては、銀行、保険、クレジット・信販会社などでのWebサイトのログイン認証や、社員による企業内システムへのログイン認証、ショッピングサイトへのログイン認証などでの利用を想定する。さらには、ホテルのチェックイン/チェックアウト、チケット販売時の本人認証などにも利用できるとした。

 またセイコーソリューションズでは、サービスの提供を通じて、生体認証などの多要素認証対応や、キャッシュレス決済ソリューションとの融合も視野に入れている。