NTT Com、Microsoft Teamsから外線通話を行える「Direct Calling」でオフィスの電話番号を利用可能に

　NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）は18日、Microsoft Teamsからの外線通話を実現するサービス「Direct Calling for Microsoft Teams」(以下、Direct Calling)において、オフィスの電話番号を利用してテレワークを実現する「Arcstar IP Voice番号通知機能」を、7月末より開始すると発表した。

　「Direct Calling」は、Microsoft Teamsから050番号を使った電話の発着信を可能にするサービス。今回の機能追加では、企業向けIP電話サービス「Arcstar IP Voice」（以下、IP Voice）をあわせて利用することにより、「IP Voice」で利用している03や06などで始まる固定電話用の電話番号（0ABJ番号）を、テレワークによる在宅勤務時にも利用できるようにする。

　なお利用にあたっては、「IP Voice」で利用しているオフィスの電話番号の中から、通知用の番号をあらかじめ登録しておく必要があるとのこと。

　この機能により、「Direct Calling」から外線を発信する際に、相手先にオフィスの電話番号を通知できるのみならず、「IP Voice」側で「Direct Calling」への転送設定をしておけば、オフィスの電話番号にかかってきた電話を「Direct Calling」で着信することも可能だ。

　こうした仕組みにより、オフィスで利用中の電話番号をテレワーク環境でそのまま継続利用できるため、Webや広告、名刺などで周知してきた電話番号を変えずに運用することが可能。またMicrosoft Teamsのアプリをインストールすれば、個人のスマートフォンからも固定電話の番号による発着信を行える。

　この場合でも、通話料は会社への請求となり、社員に負担をかけることがなく、テレワークに伴う経費精算の手間もないとのことだ。

　また、普段はオフィスに出勤し固定電話機を使って業務を行っている場合でも、突発的な災害でオフィスの利用や通勤が困難になった際に、速やかにテレワークへ移行することが可能とアピールしている。

　この場合は、あらかじめオフィスの電話番号を「Direct Calling」の発信番号として登録しておき、有事の際には、オフィスにかかってきた電話を「Direct Calling」に転送する設定を行うことで、テレワークに切り替えられるとした。なお、転送設定はポータルサイトで簡単に行え、PBXの工事など時間がかかる作業は不要だ。