NECマグナス、IoT/M2M用のLTEルータ「uM340R」　eSIMやゼロコンフィグ機能に対応

　NECマグナスコミュニケーションズ株式会社（以下、NECマグナス）は26日、IoT/M2M市場向けのLTEルータ「uM340R」を販売開始すると発表した。価格はオープンで、出荷は6月に開始される予定。

　uM340Rは、遠隔監視対象装置などとLANインターフェイスで接続し、LTE/WCDMA網を経由して監視センターなどへ接続するためのLTEルータ。マルチキャリア対応のLTEモジュールを搭載しており、NTTドコモ、au、ソフトバンクの国内3キャリアのLTE/WCDMA回線を利用できるほか、一般的なSIMに加えてeSIMも利用可能となっている。

uM340R

　アンテナは筐体内に内蔵しているが、設置環境にあわせてNECマグナス指定の外付けアンテナを1本接続すると、MIMOでの利用にも対応する。また、動作環境はマイナス20℃～60℃まで幅広くサポートしているため、結露しない環境であれば、防雨ボックスなどに収容することで、屋外を含めたさまざまな環境で利用できるとした。

　さらに導入にあたっては、ゼロタッチプロビジョニング（ゼロコンフィグ）をサポートし、初期設定を行うことなく、電源を入れるだけで利用することが可能。設定ファイルやファームウェアの定期更新機能にも対応しており、計画的な設定変更やバージョンアップも可能としている。

　なおNECマグナスでは、スマートシティ／スマートファクトリーなどの市場や、有線回線（専用線／ISDN）および無線回線（3G／PHS）のマイグレーション向けに展開し、今後5年間で10万台の出荷を目指すとのこと。

　また従来の販売ルートに加え、法人・個人事業主向けの購買サイト「Amazonビジネス」での販売も6月から開始する予定だ。