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NECマグナスのVoLTE対応ルータ新製品、PSTNやPHSのアナログ音声通信をLTE回線へ移行可能

uM330V

 NECマグナスコミュニケーションズ株式会社(以下、NECマグナス)は25日、旧来のアナログ固定電話(PSTN)やPHSを利用してアナログ音声通信をLTE回線へ移行可能な、VoLTE対応LTEルータ「uM330V」を発表した。価格はオープンで、2019年9月の出荷開始を予定している。

 uM330Vは、PSTNやPHSの回線交換を利用して音声通信を行っている企業などが、既存電話設備やセンター設備を交換することなく、LTE網へ移行できるM2M用LTEルータ。

 前モデルの「uM320V」はVoIP方式を採用し、音声通信の中でも、特にPHSの「みなし音声通信」を利用している企業向けに提供してきたが、より高品質な音声通話や、フリーダイヤルなどの無料通話番号へ発信したいという企業向けに、NTTドコモのVoLTEに対応した製品を開発したという。なお、他キャリアのVoLTEにも今後対応を予定する。

 またLANインターフェイスも備えており、音声通話とIP通信との併用にも対応。例えば、音声通話とは別に、3G回線などを利用したIPデータ通信設備を併設されている場合には、音声通話とデータ通信の通信端末・回線を、uM330Vで集約できるとした。

 加えて、非常用バッテリーを搭載でき、災害などによる停電発生時でも通信を約35分間継続可能とのこと。

 パケット通信速度は、下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。ネットワークインターフェイスは、LAN向け×1、WAN/LAN向け×1を搭載する。また、アナログ電話用2線式インターフェイス×1も備えた。

 NECマグナスでは、今後5年間で10万台の出荷を目標としている。