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NECマグナス、IoT/M2M向けLTE通信装置「uMシリーズ」新機種、ISDN/PHSからの移行用途にも対応

uM70L
uM310R

 NECマグナスコミュニケーションズ株式会社(以下、NEC マグナス)は10日、IoT/M2M市場向けLTE通信装置として、アダプタータイプの「uM70L」およびルータータイプの「uM310R」の販売を開始した。

 uM70Lは、シリアルインターフェイスを実装したIoT/M2M用通信アダプター。ISDNやPHSを通信回線として使用している機器をLTE回線に置き換える用途も想定し、ISDNやPHSで利用しているATコマンドや無手順データを変更することなく、LTEネットワークへの移行を実現する。別途、専用ゲートウェイをセンター側に設置することで、センターサーバーおよび端末などのシステムの変更なく移行できる。

 uM310Rは、国内3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)のLTE回線用SIMカードが利用可能で、有線LAN、無線LAN、有線WANなどのインターフェイスを実装するIoT/M2M用ルーター。VRRP(仮想ルーター冗長プロトコル)をサポートし、回線、機器の冗長に対応可能。スタティックルーティング、NAPT、ポートフォワードなどのルーティング機能に加え、VPN機能(IPsec、PPTP、L2TPなど)やパケットフィルタ機能により、インターネット接続時のセキュリティも確保する。

 両製品とも価格はオープン。uM70Lは8月、uM310Rは9月の出荷開始を予定。NECマグナスでは、今回の新製品の投入により、産業・機械、流通・物流、農業、医療、環境エネルギーなどの業種・業態への販売拡大および、ISDNやPHSのLTE化(マイグレーション)などにより、今後3年間で30万台の出荷を目指す。